「勝手にOKINAWA観光大使」カテゴリーアーカイブ

トーストとソバの夢の競演!

人が何を食おうが勝手だ。ましてや食い合わせなんて勝手もいいところだ。ただモノには相性なんてものがあるとおもう。以前、神奈川県の小田原のインターチェンジ近くのドライブインの看板で”ラーメン、ソバ、フランス料理”と書いてあったが、やはり常識的に美味しいとは考えにくい。 ただ当然に常識なんかにはとらわれるつもりもない。

トーストとソバの夢の競演!

そんな前置きをした上で想像してもらいたい。 ”沖縄ソバとトースト”・・・・・コレがアナタには素直に受け入れられるか?!!  そして食べようと思うか!!? 答えは”ノー”が世の中の一般的な答え。 その店の話をすると怪訝な顔さえされる。 ”味噌汁とトースト””讃岐うどんとピザ”似た様なもんだ。 しかし名護の宮里食堂の常識はかなり違っていた。この店は食券を購入してオーダーする仕組みだが、一番上の売れ筋コーナーにボタンがあるのは”ソバ&トースト”!

トーストとソバの夢の競演!

そして、そこにいたお客のほぼ全員がトースト&ソバを普通に食べていたのだ。それも普通に・・・・・相当に前向きな解釈をすればソバと白い炭水化物(ゴハン、パン、ソーメン、うどんなんて同じ様な部類に入るのかナァ・・・・)自体がノーマルでは無いが、ここではラーメンライスを食べる様にソーキソバ+トーストを食べる。ということで毛嫌いしていては話は進まない! 早速にチャレンジしてみた。(チャレンジなんてタイソウな事じゃないが・・・・・)

トーストとソバの夢の競演!

それがなかなか美味しいんですよ。意外性っていうのですかね。 とにかく意外です! 食べた瞬間からバシッとハマりました。 さすがにチャンプルー文化(ごちゃまぜ!)の沖縄ならではの店です。・・・時々食べたいなと思うけど、沖縄広しといえども、ソバ&トーストの取り合わせはココ以外で見た事が無い! しかし名護は遠い・・・でもたまには食べたい・・・複雑な心境です。

トーストとソバの夢の競演!

  • 宮里そば店 名護市宮里1-27-2
  • 0980-54-1444
  • 営業時間 10:00~20:00 定休日無し。

ナポリよりナポリな那覇の夜!!

那覇のバカールに初めて訪れたのは3月の末・・・沖縄では3月末 ともなれば“うりずん”と言われるシーズンの始まりで、猛暑の夏 になる前の、とても爽やかな風が吹き抜ける季節。東シナ海からの 熱帯的な湿度を含んだ風が本当に気持ちいい。 こんな季節はイタ リア半島の南に位置し、地中海の風が吹き抜けるナポリと似ている と考えるのは無理があるかな!?

この店、真っ暗で、回りには目印になる店もない薄暗い裏通りにある。どちらかと言うと薄暗い店構えと、店内は波田の好みとするところ。 店に入ってまずビック リは巨大ロボットの様に鎮座するピザ釜! よくよく見れば、この 装飾的要素が多いこの窯はデコレーション。 回りの鉄で出来た部 分は鉄を使った作家が作り、内側にピザ釜職人により作られたとい うコラボ作品。 店内はシンプルだが全ての細々した箇所・・・ド アのノブから、照明器具(パスタの紙袋が電器のカサになってい た!)、椅子(古い折りたたみ式の劇場のモノ)入り口のドアー (建具屋が作った開放的なドアはまるでイタリアで素晴らしい。) などなど店主のこだわりが随所に感じられて、“これで不味い訳は 無い!”という程に“イタリア”なんです。

ナポリよりナポリな那覇の夜!!

イタリアに行ったって こんなイタリアな店はそうは見つからないと思う程にイタリア。薄目で見たらもう疑似体験旅行ができちゃう位にイタリア! もうビックリ&感動です。何も食べてないのに居心地抜群! さてメイ ンのピッツァ(ピザじゃないですよ!イタリアはピッツァ!) を食べてしまったら終わっちゃうので前菜を片っ端から注文! そのお味たるや、いちいち濃厚!  スプマンテ(イタリアのシャンパ ン)からスタートして白ワイン・・・アンティパスト(前菜)との 相性が素晴らしい!!

そしてジャーン!本日のメインイベントの ピッツアを注文。  これがまたまたビックリなのがピッツァが二 種類しかない!!  ピッツァの“かけそば”“こはだ”“素 うどん”の相当する、最も基本的なアイテムだけでの勝負! それ は“マルガリータ”“マリアナーラ”のみ!! シーフードだぁ、 様々なチーズだぁ、そんな女々しい目先を変えただけのモノは排 除!(好きなんだけどね~!) こんな硬派なピッツァ屋はなかな か無いですよ! ナポリのピザ屋さんだって、もう少しレパート リーはあった! 当然に両方を注文して食べたが、もう全くイタリ ア! 窯の中の薪の香りが何とも言えない香ばしさ! 衝撃だった なぁ!

ナポリよりナポリな那覇の夜!!

そして入店したのが7時でピッツアを制覇したのが9時 半! なんとこの店は二部制が採用されていて、第二部は、別のメ ニューが用意されている!この構成が素晴らしい! 9時半からは 別のメニューが用意。これまた美味いんだぁ! もうイタリア・ナポリに行かなくてもイタリアだ!!!!

  • BACAR (バカール)沖縄 沖縄県那覇市久茂地3-16-15  098-863-5678
  • 営業時間 11:30~13:30(LO)月から金の平日のみ ディナータイム
    第一部 18:00~21:30(不定休) 第二部 21:30~24:30(月曜定休)
  • www.bacar.jp

沖縄の”夢の舎”・・・僻地(へきち)にも程がある!!

あまり冒険心のない沖縄ソバ業界においてなかなか奇抜な店が “夢の舎”だ。 ここは、ずいぶんと僻地(へき地、相当に田舎の地)にある。

沖縄の"夢の舎"・・・僻地(へきち)にも程がある!!

広辞苑によれば、僻地(へきち)とは《都会から遠く離れた、へんぴな土地、片田舎、辺地》とある。以上の僻地に認定を受けるのは十分な要素がこの店にはある。 ということは、この店に行くならば相当の覚悟が必要だ。それにまずは営業日は絶対に確認してから行かなくては!! 万が一、ここまで行って休業だったら潰しはきかない! 泣くに泣けない!  とにかく、ここに行きたければ、以下の注意事項を厳守願います。 ① 完全な地元の人間に案内してもらう。  ② 相当な動物的土地カンを持ち合わせている。相当にだ!

沖縄の"夢の舎"・・・僻地(へきち)にも程がある!!

③ 相当に正確なナビを設置したクルマで行く。 ④ 確実な地図を準備する。途中から店に電話をして道を尋ねるのは不可能。なにせ目標物が何も無いから聞くに聞けない。電波も圏外かもしれない。 ⑤ 一応、遭難した時の対策に非常食、のろし(煙を炊いて捜索してもらう人に位置を教える)も準備しようか・・・なんならコンパスとか六分儀(大昔の人が航海する時に使った道具)またはGPSでもあったら重宝するかもなぁ・・・ あなたがよっぽどの度胸があっても、必ず途中の道でハンパ無い不安感におちいるであろう! それほどまでに”へき地”なのだ。

沖縄の"夢の舎"・・・僻地(へきち)にも程がある!!

ここの手打ち沖縄そばだがテーマは純(潤、醇)とある。 そばはガジュマル木灰(100%使用)とあるが、申し訳ないがガジャマル木灰の価値がわからない。 ”もくはい”はあまり美味しそうな食材には思えないのだ。しかしレベルの高い沖縄ソバ屋に行くと”もくはい”を使っているから、これは正しい。 この店のノーマルなソバも美味しいが、珍しく”冷やしもの”が美味しい。冷やしフーチバソバ(フーチバはヨモギです。これがクセになる味なんです!) とにかくジャングル体験を兼ねて、是非足を伸ばしてみて下さい。相当に伸ばさなくては・・・・届かないけど!
※興奮のあまり肝心な”ヨモギソバ”の写真を撮り忘れました!! ハイビスカスの天ぷら・・・不思議な香りでしたよ!

沖縄の"夢の舎"・・・僻地(へきち)にも程がある!!

  • そば処 夢の舎(ゆめのや) 沖縄県本部町古島兼増原817 0980-48-4529
  • 定休日 毎週月曜日 営業時間 11:00~17:00
  • http://www.seagardenga.com/yumenoya.html

“東大”不思議のパラダイス! 沖縄

そのまま、話をしよう。  ある日、居酒屋”東大”に行きたくなった。(この店の”焼きテビチ”は異常なうまさだ。波田はテビチ(※1)が得意ではないが、そんな好き嫌いなんて軽く超越する程にここのテビチは美味い。おでんも本当に美味い!それも沖縄で・・)それはなんの問題も無い事だ。

"東大"不思議のパラダイス! 沖縄

ところが、この店、何回通っても、その営業システム、予約システムが理解不能なのだ。だいたい21時からのスタートと聞いているし(雑誌などを見ると19時からとある。) 店主に聞いても21時からだという。ところが21時に行ったってシャッターは閉まったまま、そしてその状況に慣れている沖縄の友達は換気扇とガスの検診メーターを見ながら、『うぅーん、まだ来てませんねぇ!』と一言。なんなの、その冷静な判断は・・・・そしてまた別の店で待機。その十数分後に、また彼が店をチエックしに行くと、冷静な友達が、換気扇が動きだし、ガスメーターも動き始めました。しかしシャッターをいくら叩いても反応はありませんでした・・・との報告。

"東大"不思議のパラダイス! 沖縄

そして時間は9時半をまわっている・・・ちなみに電話は鳴りっぱなし・・・電話には出ない。(あなたが電話をして出たとしたらただの気まぐれ)そして他店で待つ事50分、その店で誰かが『東大が開いたみたい!』と噂をしてるではないか!! 焦った我々は東大に走った。するといつのまにか開店していてすでにほぼ満席!! すでに数人の客は出来上がってる・・・・わからない。電話は相変わらず鳴りっぱなし・・・店の前に他のお客さんが待っていた形跡すらなかったのに・・・・他の客に聞いたら”来たら開いていたから入ったんです”だって!! ウソつくなぁ!! とにかく毎回、死闘の様に散々と試されて入店するのだ。(その後、その謎は解けたのだ。まさか・・・知りたかったら一緒に行こうじゃないか!)

"東大"不思議のパラダイス! 沖縄

冒頭で話したが、ここの焼きテビチは宇宙一だろう。”世界焼きテビチ・コンクール”が開催されたら間違いなくゴールドメダルを獲得するだろう。写真のコゲ茶色の一品だが、どうやって焼くのか察しもつかない。いいじゃないか、とにかく美味いんだ!! ここの店のメインの料理は冠になっている “おでん”です。おでんも美味いよ。間違いなく美味い。暑い沖縄で食べても美味い!! ミミガーも全員注文の傑作!  ところでどうして店名が”東大”? そんなシンプルな疑問すら薄れてしまう程に不思議だらけのパラダイスなのでした。

"東大"不思議のパラダイス! 沖縄

  • おでん 東大 営業時間 19時~26時(とは言うけれど・・)
  • 那覇市那覇市栄町388-8 098-884-6130 定休日 日曜、祝日(とは言うけれど・・)
  • ※ 1 豚足(とんそく)とは、食用とされる豚肉の部位で、通常は足関節より先の部分をさす。肉質部分は少なく大部分が皮とスジ、軟骨から構成されゼラチン質でコラーゲンを多く含む。中国、東南アジア、朝鮮半島ではポピュラーな素材で茹でて唐辛子味噌を付けて食べる他、柔らかく煮込んだり燻製などにも用いられる。

浜辺の茶屋で放心!”ボォォォォォッ!”

お茶を飲む~~~~~『お茶してく~~』『まぁお茶でもしますかぁ~』『お茶する』『茶ぁしばきますかぁ~(関西風)』・・・・・お茶を飲むという行為は、そのお茶を楽しむのと、それ以上に時間を楽しむ、そんな時間を共有するということだ。 もちろん商談とか交渉事とか様々であろうが・・・・・・ここの店は商談とか交渉事、セールスとか別れ話には全然、むかない。 ひたすらに海でも見て、茶飲んで”ボォォォォォォォォォォォッ!!”が正しい。

浜辺の茶屋で放心!"ボォォォォォッ!"

というか全員、自然とそうなるのが通常みたいだ。必ず音を立てて”ボォォォォォォォォォォォッ!!”です。 景色が良いと味なんて気にならないものでしょうか。 お茶の美味しい、不味いなんて記憶にもありません。 それほどまでにロケーションは全てのライバルを打ち負かす価値がるのです。業界用語で言うところの”ロケ勝ち!”  このカフェのすご過ぎるロケーションは海の上!! 木製の開け放たれた窓から見えるのは遠浅な沖縄の東海岸。 潮の満ち引きで変わる海の様子、おもいっきり大きい空に浮かぶ雲、サラサラと風を切る海岸の木々、そして窓から流れこむ潮風,・・・・店内のマッタリした会話に、ケーキの甘い香り、そして柔らかく流れるBGM・・・・・ドーダァーー! ここで飲むお茶は安いティーバックのお茶でも美味しいに違いないでしょ! お茶を飲むという行為は、素晴らしい時間を共有するという事なんだと、ここに行くと感じますよ。自然の中に自分がいる事を感じるとヒトは癒されるんですよね。

浜辺の茶屋で放心!"ボォォォォォッ!"

今まで何度となく、ここでお茶してますが、同じ景色を見た事は一度もありません。海の色、潮の満ち引き具合、空の色、雲の形、太陽の光、夕焼けの光、そして風と風のニオイ、全てのファクターでこの店の景色が変わります。ここは最高の場所。 いや、正確に言うと沖縄で二番目に素敵な場所です!!(一番は北中城にあるグリーングリーンとか言う店ですかね!!)

  • 浜辺の茶屋 沖縄県南城市玉城字玉城2-1
  • 098-948-2073

不思議を超えた店 “百々”(もも) ・・・・・さて、どこから話そうか!

なんと申しましょうか! いったい何処から話しましょうか! 切り口が見つかりません。 この店、何度行っても得体のしれない“底力”を感じます。最初に明言しますが、お味に関してはパーフェクト! 何回行っても、毎度、その季節、お日柄でまるで違うメニューを用意してくれます。とにかくパーフェクト! どこから話そうかなぁ・・・・・・・店がスゴいんです。

不思議を超えた店 “百々”(もも) ・・・・・さて、どこから話そうか!

まるで芸能オタク、スポーツオタクの店内。 所、狭しと様々な芸能人、スポーツ選手との交流を垣間みれる写真やグッズ、サインなどが並んでいる。只のミィーハァーではなくとても親密なお付き合い・・・・・そしてレトロ感イッパイのフィギャーも並ぶ。 とにかくなにもかも並んでいる。その数は壮絶だ。 この店は夫婦のみで営んでいるのだが、どちらの趣味なのだろうか、とにかくその数もスゴい。(正直、沖縄は地震がないから心配ないが、もしこの場所で食事中に地震に遭遇したら避難は無理であろう。おそらく多くのフィギャーや写真、本に潰される!!) そして、ここの女将さんであるカヨさんの存在が料理と同等にモノスゴい! 女将カヨさんは小さな店内を歩き回り、料理をサーブしながら、それぞれのテーブルの客と会話を楽しむ。 彼女いわく“店から帰る時は元気をイッパイに出させて帰らせるのが店の使命!”と考えている。事実、帰り際には全員、元気をもらって笑いながら帰っている。 それは食事と、カヨさんの愛情たっぷり、そしてセンス抜群な会話で盛り上げるから。 時に、元気の無い有名芸能人Aさんなど、東京から最終便で到着して、空港からそのまま“百々”に訪れ、朝まで飲んで始発の飛行機で帰るらしい。この店は食べ物と女将の人柄、表には出ないが御主人の料理のセンスで持っていて、売っている物は“元気”なのだ。

不思議を超えた店 “百々”(もも) ・・・・・さて、どこから話そうか!

それも、近頃、流行の威勢だけの元気注入ではなくて、本当に身体に優しく(食材へのこだわりは本当に厳しい!)美味しいもの、癒し系な元気を与えているのだ。 店のお客を見渡すと“癒し系”だからといって疲れたサラリーマンやOLなんていない。客層の幅広さはハンパない。そしていつも沢山の若者が来ているのだ。決して安い訳でもないが、いつもカヨさん目当てだろうか、若者であふれかえり、そんな若者達の輪に入って談笑しているのがカヨさんなのだ。 沖縄旅行も5回目のリピーター。基本パターンの店を網羅したら、応用編でお勧めなのが、まさにこの店だ。 笑いも“癒し”の重要なファクター(要素)なんだなぁー! カヨさんに会いたい! (実はこれを書いた3回目から、次の百々を訪問した時に伝説の御主人“哲さん”と会えた。そのパワーは計り知れないものだった。『パワーもらえる』なんてナマヤサしいモンではない。こんな生気あふれるオジさん、見た事が無い!!)ますます百々が気になる!

不思議を超えた店 “百々”(もも) ・・・・・さて、どこから話そうか!

  • 百々(もも) 沖縄    沖縄県那覇市久茂地3-12-4 LAFTE二階
  • 098-861-8150(なかなか、すんなり予約は入らないかも・・・・)

店は店の前に行っても、どれが店だかすぐにはわからない。間違いなく通りがかりに入る店でもない。クチコミってスゴい! 予算は一人、飲んで5000円程度。 つい、店の特徴ばかりを語ったけど、出てくる料理は一々、美味いし感動する。テーブルの上はいつも何も無しの状態!こんなに美味しいと食べながら語り合うなんて事は無いのだ。食べてから語り合う。そして料理が出ると会話は中断して食べて、また会話が再開!!とにかく何もかも美味い!!!!

タコスで”アミーゴ!!” マニアック・オキナワ!

ピンポイント戦略は”一か八か”・・・勝負をかけるならば絶対に正しい。 このタコス専門店”メキシコ”は入るといきなり、『何人前!?』と聞かれる。『いらっしゃいませ。』もなければ『お暑いですねぇ~』なんて挨拶もなかった。別に愛想がないとか高飛車ということではなくて、単にストレートなのだ。カウンター越しのオヤジさんのスマイルで、そんな一見無愛想な接客もチャラとなる。

タコスで"アミーゴ!!" マニアック・オキナワ!

メキシコからどんな経緯で、この店までタコスが伝わったのか知るよしもないが、遠路であったことは間違いない。ただ、ここのタコスはアメリカやメキシコで食べる一般のタコスとは一線を画すのだ。 タコスはトルティーヤという小麦粉の皮の中に挽肉、トマト、レタスなどが入っている食べ物だ。(このプレゼン、全然美味しそうじゃないなぁ・・) 原産地は当然にメキシコ。きっと正しいメキシコ人は”サボテンのはえる荒野でソンブレロをかぶりポンチョを着て、片手にテキーラに瓶を抱えてタコスを食う!”なのだ。(多分、メキシコでそんな光景を見る事は不可能だとおもう。それは”秋葉原でチョンマゲをした武士が寿司を食いながらトヨタプリウスに乗る日本人”と同レベルな不思議な今も昔でも見れない妄想なる光景だ。まるで意味不明な方向に行くのには理由がある。この店の事を色々と書きようがないのだ。なぜならこの店の商品はタコスのみ!他に話題が全くなにからね。

タコスで"アミーゴ!!" マニアック・オキナワ!

ここでタコスを満腹になるまで食ったらどうだろうか・・・・・それは単品がゆえにオススメしない。おやつや小腹が空いたときなどには適しているが食事にはなりえないので、波田のお勧めコースは、ここでタコスを数個(波田は2個)食べて、店から6分の北谷の”浜屋”にて”ゆし豆腐ソバ”または”沖縄ソバ”を食うのが王道だと人々に説いている。(いや、波田は言っている!)とにかく波田は本当の南米のメキシコで10カ所くらいでタコスを食べた。また相当にスペイン文化が浸透してメキシコ人が沢山いるロサンジェルスでも散々食べたが、こんなに美味しいタコスは食べた事が無い。あぁぁぁぁぁぁぁタコス!・・・・・・昨日、昼下がりにメキシコに行ったら定休日だった。店のシャッターを叩いて”開けろー!!”と叫んだが反応はなく淋しい思いをした。代用が効かないのが困ったもんだ。

タコスで"アミーゴ!!" マニアック・オキナワ!

  • タコス専門店 メキシコ 沖縄県宜野湾市伊佐3-1-3 電話098-897-1663
  • 営業時間は朝11:30から24:00 定休日 水曜 タコスは4個で500円・・・・・・・以上

ポールの名前の由来はナンなんだ!! 沖縄のソバ屋の変わり者。

ポールという名の沖縄ソバ屋だ。 何故にしてソバ屋の名称が”ポール”に落ち着いたのだろう。命名の際に様々な意見が交わされたと思う。

ポールの名前の由来はナンなんだ!! 沖縄のソバ屋の変わり者。

沖縄なので主人が元、米軍の軍人で戦死・・・その名前を取った・・・(違う!!) 元ビートルズのポールマッカートニーのファンだった。それも熱狂的なファン・・・・・(違う!) 芸人のポール牧の親戚筋にあたる。身内唯一のゲーノージンなのでその有名さを借りてみた・・・・・(違う!!) トーテンポール(※)を趣味で集めていた・・・・・(違う!!) ズバリ!プロゴルファーのタイガーウッズと同じ理由!父親の戦死した親友の名前を使い、もし有名になった際にその名前から昔の戦友との再会につながれば・・・・・(違う!!) 生き抜いたのは激動の1970年代、その頃の音楽と言えばサイモン&ガーファンクル、その片方の名前はポールサイモン・・・・・考え違いもはなはだしい!(違う!!) トイレの洗剤サンポールから引用したとは考えにくい・・・・・だから(違う!!)・・・・・そして店主に聞いてみたら実にどうでもいい命名の由来で淋しかった。”由来”なんて崇高な理由ではなかった。 もうひとつ、問題があった。店の色は異常に目立つ”まっ黄色”いや”ドまっ黄色”だ。そして赤い縁取りがされている。まぁ店構えなんてどうだっていいさ。この店の前の道を走っていたら好き嫌いに関わらず目に”ドッカーン”とこの色彩が飛び込んでくるのは間違いない。どうせ店をはじめるならば、ペンキを塗るならば、近所迷惑とか美観、調和がどうのなんて言っている暇や余裕なんてない。とにかく目立とう! ペンキ屋への発注内容は『とにかくドハデでヨロシク!お願いね!』・・・以上だ。それ以外、こんな店構えにした理由が見当たらない。(中華料理店だってこんなにハデじゃないだろう。)

ポールの名前の由来はナンなんだ!! 沖縄のソバ屋の変わり者。

さて”沖縄そば”と言えば99,9%は熱い汁の中のソバと決まっているのに、この店の抜群に美味いのは”沖縄そばの焼きソバ”なのだ。そして注文すると白いメシが付いてくる。炭水化物と炭水化物の組み合わせだ。いや、片や味が着いているからオカズとして・・・・なんてモンではない。それがなかなかに美味しい組み合わせなのだ。(そういえばソバ飯なる食べ物が神戸の永田地区にあるなぁ。それが、なんとも美味しいのだ。) 味付けも濃いめである意味、沖縄らしくなく労働者向けなのだ。 沖縄旅行も五回目!沖縄の定番は行き尽くした!沖縄人の変態な域を垣間みたい・・・・・そんなアナタにお勧めなのが。ここポールだ。事実、空港からそのままポールに向かう事があるのが自分でも怖い。    ※ アメリカ西海岸先住民の柱状の木の彫刻。

  • ポールのそば家 沖縄県豊見城市字与根249-1
  • 経営者 下地千重 (って領収書に書いてある!)
  • 電話 098-856-4145
  • ここのカツ丼もなかなか美味しい!

ハリウッド的・大物居酒屋”よし八”

本当に不思議な異次元空間だった。世にも不思議な空間だ。 2001年宇宙の旅・・・いやターミネーターかなぁ。場所は2025年のロサンジェルスだ。日本文化は世界に浸透して世界中で日本家屋とか日本の生活が、現在の日本人が欧米カブレした生活をしているかのごとく、日本の生活様式をガイジンが楽しんでいる。しかし、やはりアレンジされた日本風アメリカ生活なのだ。

ハリウッド的・大物居酒屋"よし八"

外人は”ワビぃサビぃ”と意味不明に言いながらハシを使って和食チックなモノを食べている。考えてみたら日本人がそれなりにイタリア生活やアメリカ生活をアレンジして正しいが間違っているかもわからないままに普段の生活となったように、ガイジンがニホンジン生活を謳歌しているのだ。・・・・・という程に、ここの場所は奇異である。ここは薄明るい商店街。外から見たら、どちらかと言えば沖縄的な店というよりは、どこにでもある田舎の居酒屋だ。しかし入店した瞬間にブッとんだ。飛びまくった!どんどん飛んだのだ。 クルクル飛んだのだ。なんと言っていいかわからないのだけど、衝撃だったなぁ。

ハリウッド的・大物居酒屋"よし八"

店内を見渡すとお客は全員ガイジン。おっニホンジンもいたぞと思ったら日系アメリカ人だった。 この店が不味い、バセイの居酒屋ならいざしらず、メニューは当然に充実。そしてここのオーナーはハンパじゃない世界中のセレブとつながっているのだ。(皆さんのお楽しみの為に店内の壁に誰の写真がはってあるかは公表しませんがド肝を抜かれるのは間違いない!!) そしてメニューを見た瞬間に目が点!! 若かりし頃のタイガーウッズとツーショットが写っている!

ハリウッド的・大物居酒屋"よし八"

メニューにある 料理は本当に幅広く普通の居酒屋的メニューから始まって、名物はなんといっても”ロール寿司”だ。(この手のアメリカで大ヒットのロール寿司の考案者らしい。) そのアレンジも幅広で”北谷巻き”(北谷は近所の美しい海岸。そこの夕日をイメージ・・・・・海老、マサゴ、アボカド、キャビア、クリームチーズ ”ラブロール”・・・ブランデー、クリームチーズ、アボカド、マサゴ、マグロ、はまち ”寿司天ぷらロール”・・・想像を超える。試食あれ!(1981年にここの店主がアメリカで開発して全米に、世界に広がったとある。)

ハリウッド的・大物居酒屋"よし八"

“スパイシー鉄火” ”ハンビーロール”・・魚天ぷら、海老、マヨネーズ、アボカド、貝 ”アラスカ巻き”・・サーモン ”そして定食は ”よし八にぎりセット” ”さむらいセット” ”神風セット” ”カサブランカセット” とネーミングも様々。 相当に色々と食い倒したが、それも美味しかった。アメリカ人から見た日本の居酒屋がここにあり!

  • 居酒屋・割烹 よし八
  • 沖縄県 北谷町桑江590-3   TEL098-936-2359

辛い事ばかりじゃない! リストラが変えた人生。 好吃(はうつー)は母の味。

主人公の謝名(じゃな)さんは36歳。決して裕福ではないが、なにも不自由ではない少年時代を、生まれ故郷の沖縄本島の中部の町、宜野湾市で暮らしていた。家は典型的は大家族でオバァを中心として長男夫婦の両親と5人の兄弟の三男として育ち、近所には沢山の親族が暮らしていて何かにつけて集まっていた。沖縄の人々の生活は想像以上に質素であるが、温暖な気候と暖かい人間関係はどんな金銭的な裕福さより、ずっと贅沢に子供たちに素晴らしい影響を与えていた。家は小さくて古いが、昔からあるブーゲンビリアが咲き乱れる庭がありシーサーが飾られた沖縄的な門構えの家だった。

辛い事ばかりじゃない! リストラが変えた人生。 好吃(はうつー)は母の味。

謝名さんは少年時代には年の近い二人の兄といつも、近所の浜や河原、そして基地近くの公園で遊んだ。そんな公園の上を嘉手納基地から行きかう戦闘機ファントムの耳をつんざく爆音は日常になって、少年同士の会話も、戦闘機が離発着する瞬間には途切れても、静寂になった瞬間から何も無かったように継続して会話は元通りに弾む程度に日常化していた。ベトナム戦争で一層、慌ただしくなっていても基地のフェンスの外の少年には何も影響はなかった。父親は米軍関係の仕事をして少しアメリカ・ナイズされていたが、逆に沖縄の伝統を重んじる厳格な男だったが、そんな父を当たり前に見ていた謝名さんは、必然的に影響を受けた。父親は毎晩、泡盛を静かに飲み、基地の中での出来事や昔話、特にオジィから聞き伝えられた昔話を楽しみ半分、家長としての義務感から子供達に話して聞かせたが子供達には、決して楽しい話ではなかった。 母親は謝名さんが少年時代から近所のマーケットに働きに出ていて、仕事で帰宅が遅くなっても家庭での仕事はキッチリとする人であった。それは料理にも渡り、半分、趣味の料理は単に”上手”の粋を越していた。そして子供達は母親の作るチャンプルー料理をこよなく愛していた。また母親は料理番組から得た情報や新聞、雑誌の料理ページをメモ書きして、好奇心旺盛に様々な料理を試しては夕食の席に並べて、家族の評判を楽しんでいた。その中には世界中の様々な料理もあったが、食べた事もない料理を作るのは疑心難儀な連続だろうに、家族は誰も試した事のない、そしてその国がどんな国だか想像をしながら試食するのだった。

辛い事ばかりじゃない! リストラが変えた人生。 好吃(はうつー)は母の味。

その中で、家族の大評判を得た料理が”肉まん”であった。レシピ通りに手をかけた肉まん は本当に美味しかったが、ある時、創作的な母親は、沖縄の昔からある”紅芋(べにいも)”を皮に練りこむ事を思いつき試しに作ってみたら、大好評。そのうち肉まんを作ることが楽しみになり、だんだん趣味の粋を越えて、大量に作っては近所や職場の友達に配っては喜ばれた。時間を問わずに気楽に食べれ、また冷凍保存も利く、肉まんはいつでも人気者だxった。そんな母親の姿を当たり前に見ながら、少年は成長していった。 それから十数年、少年も家を出て家族を養う立場になっていた。 やはり母親の遺伝子を受け継いでか、少年の頃は母親の手伝いで見よう見真似でやっていた料理を、今や好奇心の赴くままに、気ままに真似事をして皆に振舞うのが好きだった。しかしその家族の中には大好きだった母親の姿はもうなかった。謝名さんは、そんな肉まんのネタを練りこみながら、子供たちに亡き母親の話を聞かせていた。そして気が付くと父親から聞いた先祖の事や、昔の沖縄の事を子供達に話して聞かせるのであった。

辛い事ばかりじゃない! リストラが変えた人生。 好吃(はうつー)は母の味。

さて30歳も半ばになった頃、社会的にはバブル崩壊という時期を迎えていたが、そんな余波が沖縄に到達するには本土より多少に時差があった。バブル崩壊など”対岸の火事”程度に考えていた謝名さんに、それが他人事ではないと実感する日が突然に訪れた。勤め先の建築会社に朝、出勤すると、会社は突然、倒産を迎えていた。なにか予兆があるならば、心の準備もあっただろうに、なにも無く、十数年間、当たり前のように通っていた会社が無くなったと聞いて驚きの粋を越えて言葉もなかった。そして様々な整理をするにも管財人が会社を封鎖して長年通った会社に入る事も出来ず、本当に行く所が無くなってしまった。帰り道、初めて現実の事を考え出した。いったい、三人の子供と家族をどうやって養っていけばいいのだろうか。別段、特技や技術があるわけでもなく・・・・・その瞬間に思い立ったのが”肉まん屋”だった。 実際にどれだけ売れるかわからないし、どこで売ったらいいかもわからない。貯金も大して無いので、出来る事といえば自宅を改装して店にする事。それには大した考えも無かった。選択の余地は無いからだ。

辛い事ばかりじゃない! リストラが変えた人生。 好吃(はうつー)は母の味。

そして一ヶ月の間に、とにかく今まで家族で暮らした居間を、お客を迎える店に、台所を厨房に、そして家の外観も少しは店っぽくしなくては、ということで友人や親戚の力を借りて改装し、中々の出来栄えとなった。生活スペースは半分になったが新たな門出のためなら仕方が無い。家族も反対するどころか子供は家が家でなくなり店に変わる姿を楽しみ、妻もパートを止めて店番を手伝う事になり、会社を事実上、リストラされて一ヶ月に満たない期間でこの肉まん専門店”はうつー”を開業にこぎつけた。そして主人の真面目さが評価され、だんだんとお客がお客を呼んで、決して繁盛とまではいかないが、少なくとも家族が食べるには困らない収益を得られる様にまで成長。”災い転じて福となる” のコトワザ通りの小さな成功を手にしたのだった。彼の心にはいつも母親の愛情いっぱいの”紅芋にくまん”を再現することで、母への思いを馳せているのだ。   この美しきストーリーは全部、波田の作り話だ。従って家族構成など全て、波田の想像の話しです。しかしリストラを余儀なくされて、思いついて起業したのは事実です。失礼しました。本当に超×15倍 へんぴな住宅街の突き当たりの隠れた家というカンジな場所です。しかし口コミのエネルギーはスゴいんだなぁ。いつもお客さんでイッパイです。美味いよぉ~~!

  • 手作りまんじゅう 好吃 (はうつー)
  • 沖縄県宜野湾市伊佐3-21-9  電話 098-890-2865
  • 58号線を那覇から北谷に向かい伊佐交差点を過ぎてガソリンスタンドを過ぎて最初の信号をナナメに左折。喫茶ティファニーを右折して直進してムーミン保育園を右折してすぐの路地の一番奥の家。
  • 営業時間 12:00~19:00 定休日 月曜日 伊佐ムーミン保育園近く