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40年も経って叶う小さな夢!!デッドストックのランドナー

オレが小学生の頃、自転車が大好きな少年だった。毎日、世田谷の奥沢駅近くの早川自転車店に通い詰めダラダラと時間を過ごし、様々な自転車を見て、部品を見て妄想・・・サイクルスポーツなる雑誌を穴があく程に読み倒し、休日は60キロのサイクリングを楽しんだ。とにかく頭の中は自転車でイッパイ。当時の愛車はブリジストンの安いサイクリング車。 決して高級ではない、なんの変哲も無い普通のサイクリング車を一生懸命に改造してオシャレに改造しようと必死だった。(笑)そんな安い自転車だったが、すぐには買ってはもらえず学校の成績で最悪だった算数の成績が上がったら買ってもらえるという条件付きで、当時、必死で勉強した記憶がある。五段階の2が3になった程度!買ってもらった後には、成績は又もや転落! とにかく自転車(というか乗り物全般が好きだった!)を見ていると、どこか遠くに行きたい! という憧れで頭の中で妄想がつきないのであった。当時、欲しくて欲しくて仕方が無かった自転車にランドナーという旅専用のスタイルがあった。フランスで始まって日本で進化したと聞くが、様々な日本の小さなメーカーがマニア向けの車両を生産していたが高嶺の花。当時のボクのブリジストンが2、5万円程度でオーダーするランドナーは20から30万円・・・そんなモノが手に入るはずも無く、ただ廉価版を大手の自転車メーカーも出していて、それでも6?8万円(今の貨幣価値ならば20万円とか?)・・・無理! 親戚がそんなに多くはない波田家には”お年玉”を貯めたって目標に達するには10年かかる・・・そのうちに夢は諦めに代わりブリジストン号を乗り回す日々であった。   大人になって自転車少年時代を思い出し、興味をもってみた。インターネットの普及、そして何よりヤフオク(yahooオークション)やEbay(イーベイはネットオークションの世界版)の普及でものすごい情報が入る様になった。そのヤフオクで発見したのが、1980年代のミヤタ自転車という大手メーカーが作っていたジュネスなるランドナー(輪行というバラして電車などで移動して簡単に組み立てて乗れる物。)のデッドストック(新品の未開封で倉庫などに不良在庫として眠っていた製品)を発見。値段はスタートが3万円位。そして多くの人がウオッチしていると思えず、大したせめぎ合いも無く予想価格より安い6万円代で購入したんです。もちろん新品なのでそのままでもいいのだけれど、やはりカッコ良くしたいではないですか。何かに付けてオシャレなニーツさん(新津さん)に相談して細々と部品を交換して乗ることにします。そんなデッドストックが三十数年も倉庫にそのままの状態で保存されていた事が奇跡。ネットって便利なのもだなぁ。 だって倉庫中で日の目を見られなかったモノが、世の中で一番欲しがってる人の元に嫁ぐんですよ!! そのこと自体が奇跡ですよね。 何処かに自転車もって旅に出よっ!! ミヤタ ジュネス ランドナー ヤフオク落札価格6、2万円   1970年代当時の価格 5、4万円

40年も経って叶う小さな夢!!デッドストックのランドナー