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モルディブ・サーフトリップ。 体育会系だってこんなにやらない。恐ろしき平均年齢42.8歳。

これは日付を追った日記ではない。2007年6月14日から21日までの7泊8日でインド洋の島々、モルディブにサーフ・トリップに行った。その内容を書くのだが殆んどの日々のスケジュールの内容的には変化は無い。しいていえば、何処のポイントに入ったか、それは良かったのか、そうでもなかったか、メシは何を食べたか、会話はなんだったのか・・・・・程度のもので、大きな変化こそ無いが、本当に濃い内容の “オトナのサーフィン強化合宿”だ。 冬のある日に、アキヤン(秋山和茂EX)から電話があり”サーフ・トリップに行きませんか!”と誘われた。それは嬉しさ半分、不安半分な誘いだった。嬉しさを分析すると”オレってサーファー!?”なんだぁと少々の認知を受けた嬉しさ。不安部分は約一週間の毎日のサーフィンを続けられるか、その体力。それ以上に、その技術力も不安だった。

モルディブ・サーフトリップ。 体育会系だってこんなにやらない。恐ろしき平均年齢42.8歳。

今回は素晴らしいボート・トリップ(豪華な10ベッドルームの客船をチャーターしてサーフィンのポイントを目指して島から島へクルーズ。料理上手なコック、サーフィンのガイド、掃除係、船員、様々な世話をしてくれる係りなどがサービスをしてくれる快適そのもの船なのだ。)ということだったが、なんとなく消極的な返事をした。(あと問題は当社の秘書の土岐ちゃんが新婚旅行で2週間、出かけるとのこと、その日程がピッタリ、帰国日と出発日が重なる。ということは3週間、土岐ちゃんと顔を合わさない!我が社の存続の危機!!という不安もあった。) 結局、何かを決めないとイカンと思い数日後に”行きますぅ!!ヨロシク!”と返事をした。 さぁ後には引けない! この何年も進化をしていないサーフィン人生に何かのキッカケを与えなくては。  それからの準備が始まった。 まずコジマ電気でオムロン製の”体脂肪計”を買ってきて体力作りをスタート。(ズレてるかなぁ・・!) 今までも週に数回はジムに行くか、ジョギングかはしていたが、目標を持って体調を整えると言う事はあまりなかった。 とにかく体脂肪と体重を落として身体の筋肉を強化。そして精々、近場にサーフィンの練習にでも出かける。DVDでも観てモチベーションをアップ・・・そんなとこだろうなぁ。(結果、3ヶ月半で体脂肪は5%、体重は5キロ落とした。体力的にはやることはやった。)  でも知れば知るほどに不安にもなってくる。モルディブは恐ろしくデカイ、そしてホレホレな波が立つらしい。 何でオレなんかが誘われるんだぁ・・(事実、今回の参加者が一様に上級者だ。オレ、人数あわせかなぁ・・・なんて被害妄想癖も出てくる始末・・・・)しかし後には引けない・・・・・(結構、意気地なし野郎になっていた。)

モルディブ・サーフトリップ。 体育会系だってこんなにやらない。恐ろしき平均年齢42.8歳。

成田までは大和田剛EXのベンツの巨大キャンピングカー(ヨドコウ号)で乗り合いで行く事になった。しかしデカイ車ながら、計画性ゼロ状態で荷物と人間はマンパン状態!途中、環状七号線で他の班の車と合流して荷物を仕分けて人間も分散! その道端での姿は佐川急便の荷物仕分けセンターそのものだった。(こんなことで成田に着くんだろうか。誰がこの姿を見て”憧れのモルディブ”に行く御一行と思うであろうか・・) 成田までの道々での会話は盛り上がっていたのだが、突然に”航空券”の話になった。オレとヤッシー(石島D)は旅行社から旅券が送ってきてない!当然、持ってきてないと主張。(結局、ちゃんと来てた・・トホホ) しかし他、全員は当然に持参。急きょ、無くても大丈夫か、また今から手配してバイク便で世田谷の家から成田に届けられるか・・・・様々な方法を考えてみた。JTBの友達に電話して聞いたら旅券なくしての成田チェックインは不可能との事。しかし不可能が可能になるのが波田の事。何とか成田に着いて、その間に代理店に連絡をしてくれて、チェックインが出来た。相当にラッキー! そして恐ろしい大量の荷物を運び込んだ。プロサーファーの集団かと思うほどのボードの量。だって一人で4枚も持ってきている人もいる。 笑っちゃう量の重量オーバーだったが、なんなく逃げ切りチェックイン! 今回のメンバーは相当にオモシロい。秋山和茂、通称ラルゴはアーティストにしてEX、とてもスタイリッシュでカッコいい! 二年間のサーフトリップ経験で旅はお手の物! 進藤由美子Tは、やはり二年間のサーフトリップ経験者だけあって上手。本当に可愛い子だ。 大和田剛EXはいつもゴキゲンさんな46歳、飲むは笑うは、ヤルコトは豪快。でもソーメンを”生”で食うのは止めたほうがいい。  高畠秀Wはいつもギャグを飛ばしっ放しのハナピー大阪(極悪)オヤジ。超おもしろい。 伊佐さんはアパレル勤務なのに自由で高収入、そして時間ありの不思議な一番の年長者。サーフィン経験は30年近くで知識もすごいDD。

モルディブ・サーフトリップ。 体育会系だってこんなにやらない。恐ろしき平均年齢42.8歳。

そして友達の柴田ゴンちゃんは八王子でライドというサーフィン&スノボーの店を経営。小ぶりな西郷さんの見かけだが、紳士で優しい。サーフィンのワンポイントアドバイスは適格だった。 上地Rはフロム 沖縄!いつもデカイ一発を狙っている。今回は静かにしている。ピンに臆しているのだろうか。 石島ヤッシーDは、親友の橋本淳Dと大仲良しで、二人の絶妙なコンビには終始、笑いっぱなし。こんな仲良しが人生にいたら、本当に楽しかろうに。サーフレベルはほぼ、ボクと同じの15%なので心強い。 二人でモルジブ人のガイドやスタッフにウソの日本語ばっかりを教えていた。 新潟の堀Wは下田でサーフィンをしたのがキッカケだというが、完全に取り付かれたようにサーフィンにはまっている。今回も一日平均7時間位、海に入っていた。情熱の注ぎ方はハンパじゃない。(見てるとメゲる・・)なにせウェイクボード世界ランキング保持者の体力は尋常ではない。 倉本EX、フロム大阪は脳の中の95%がサーフィンだと推測できる。今回驚いたのは推定12時間以上、毎日寝ていた。いやもっとかも。要は一日の中でサーフィン、たまにメシ、睡眠で全時間の98,25%を消費していた。 そして高地三郎D! いやぁ愉快愉快!!。ずっとモルジブのガイドと交流しあっていた。”ヒッヒッヒッ”と高笑いしながらロングライド! 平均年齢42.8歳の世間的に言ったら、けっこう良い年のオッサンズは恐ろしく元気。大学のサーフィン部の合宿だってこんなにしないだろうって位、みんな激しくサーフしていた。 そんなメンツとの人生初めてのツアーはエキサイトしたものだった。夜にモルジブのマーレー空港に到着して、そのまま空港前の港で船に乗った。(空港の真横に波止場があるのも島ばかりの国なのだと実感。) 僕たちが乗船するバーニーアドベンチャー号は相当にデカくて押し出しが効いたサイズの船だ。船首にはジャクジーまで完備されている。(結局、それは海水を入れて使うもので、どうして海から出てきて、常温の海水にわざわざ入らなくてはならないのか理解が出来なかった。) スイートルームが二部屋と船底に7部屋あり、部屋分けされた。波田はサーフィン9%の身分なので発言権なし。(当然だ)

モルディブ・サーフトリップ。 体育会系だってこんなにやらない。恐ろしき平均年齢42.8歳。

部屋はなかなか可愛くて素敵だ。しかし昨年に出来たばかりの船・・・というキャッチコピーはウソだと直に判明した。船室は狭くても必要充分なのだ。ここで早朝に起きて朝一から、または7時半に朝食を取ってから入水。(食事がハンパなしに美味しくて、聞いたら5スターホテルのシェフを務めていたらしい。) 停泊している海の真ん中は数箇所のポイントの中心地で、テンダーという小船で母船から、希望のポイントまで数分で送ってくれて降ろしてくれる。疲れたらサーフボードを左右に振り回すとデンダー・ボートが迎えに来てくれる便利なシステムなのだ。14時頃までは海に入りっぱなし、帰ったらランチ。一休みしてまた入水。夕方は日没寸前に迎えに来てもらい、そのままシャワーを浴びてビアー・タイム、そして美味しいデイナータイムに突入。またまたそれが毎食、毎食本当に美味しいのだ。その後、グロッキーして就寝。ここはイスラム圏で酒類を自由に買えないとの情報で手荷物で持ち込もうかとトライしたが殆んどが税関で没収され生き延びたのは”これはジュースだ!文句あっか!”と逆切れしたサブちゃんと、何故かノーチェックのボク位。何とか持ち込まれた分を皆で大切に飲んだ。でも今回は普段の飲む量とは比較にならないほど少ない。酒豪的飲み方をするメンバーも沢山いたのに、完全な”サーフ合宿”状態だ。 初日はジェイル(刑務所がある島)というポイントに入った。皆はモルディブにしては相当にメローな波(ゆっくりと穏やかに割れる波)と言うが充分に早かった。波田には最初はハワイのワイメアと同じくらいに思えた。また波田はグーフィー(右足が前、逆が一般的でレギュラー)なので波的に言うと、ここの波は辛いのだ。しかし今回はそんな事、言ってられないので試練と思い練習を重ねた。(これもいつか克服しなくてはならない事なのだ。)

モルディブ・サーフトリップ。 体育会系だってこんなにやらない。恐ろしき平均年齢42.8歳。

普段は日本で練習するにも、どこも相当に混んでいて、なかなかいい波に乗せてもらえなくて、実際には練習にならないのが現状なのに、まさにここはサーフィンの”打ちっぱなし練習場”みたいだった。どんどん様々な教則DVDで見た映像を思い出しながら試してみて出来たり、出来なかったり・・・楽しかった。そして少しずつ、上手になっていく自分を感じられて幸せだった。環境は本当に大切だ。みんな朝からヘロヘロになるまで体力を消費して、船に戻り体力を回復させながら、サーフィンDVD見ながら食事して、また出て行く・・・・・・・すごすぎる。恐ろしい軍団だよ! よーやるわ、オッサン!!って日々だ。 あっと言う間の7日間だった。天候も雨季にも関わらず、そんなに雨に降られなかった。最初にも書いたがサーフィン→メシ→サーフィン→昼寝→和み少々→サーフィン→酒、飯→爆酔 みたいな日の連続。島に上陸も一瞬した程度。すっと海の上だった為、いつも揺れているので三半規管が相当に鍛えれたと思う。間違いなく波田のサーフィン人生には、なにか良いキッカケになったし、素晴らしい経験だった。主催してくれたアキヤン&伊佐さんには本当に感謝だ。そして今回は初めてのサーフトリップで忘れ物も多数!(なんと二枚のボードのそれぞれのフィンを忘れてきた!) また下手すぎて”前のり”(一本の波に誰かが乗ったら絶対に邪魔してはいけない。)も散々して許してくれた人々にも感謝。じゃなくて謝罪します。また来年も参加させて下さい。 今後も精進します!