1968年製のこの車、年の頃は37才になる。37年間、動き続けている機械というのは凄い事である。37才の友達は20代のヒトとは違う風格、美しき加齢を感じる。冷蔵庫だってコンセントをさして動いているだけで10年も経ったら壊れるのに37年間も動いているって凄い事だ。そしてその走りっぷりはお見事!、現役バリバリで夜中の首都高、第三京浜では”サーキットの狼”(古いねぇ)と化すのだ!!とにかく軽いので俊敏でコーナーリングはお見事!そして乗るのと同じ位、ガレージで眺めているのが嬉しい車だった。クルマを停めて歩き去るときに振り返る。その後姿をみてまた立ち止まるなんてことがしょっちゅうある程に素敵です。(ボクの好きな車・・・・去る時に振り向きたくなるクルマ) ある時、普段乗りの車の修理に入れていた工場に見舞いに行ったら、そこにやはり修理に入っていたのがこのエラン。イッパツで一目ボレ。ロータスエランらしくない色がまた印象的だった。(普通はブリティッシュグリーンとか赤が多い。)狙っていたら願いは叶ってボクのガレージに。 1960年代の初め、英国のロータスという小さな自動車会社が倒産の危機に瀕していた。それはエランの兄貴分のエリートがその名の通り優秀だったが放蕩物だったのです。社主のアンソニー・コーリン・チャップマンは、もうちょっと稼ぐクルマを作る必要に迫られていました。エリートより安いコストでエリートを凌ぐ性能を要求されてロータス社を救う為に1963年に生まれてきたのが”エラン”です。この二人乗り高性能スポーツカーは1973年までの10年間作られ、ロータス社はこのクルマで救われ大成功を収め会社は持ち直しました。