北京ダック・・・・・・
しかし大胆な名前である。
少なくとも高級料理の代名詞としてビフテキ(ビーフステーキ)、しゃぶしゃぶ、と同等に名前で“威厳(いげん)”を感じる。
しかし、よく考えたらダックってアヒルかぁ。
『アヒル、食いにいかないかぁ!?』と誘われれば即答で断るであろう。
なぜダックという名前が付くと別の話になるには不思議ではないか。
さて、この高級品を格安で提供するというのは発想として素晴らしい。
高級な食べ物の代表の寿司を回転させて格安で出した“回転すし”が代表するように、それは人類へ偉大なる貢献としか言いようが無いモノだ。
そんな高級品である北京ダックが安価で食える店、それが中華茶房エイト(8)である。
エイトは漢数字“八”が由来であろうか!?
中国人にとって末広がりの数字(八)は最も重要な数字であることは皆さんのご承知のことであろう。
香港では車のナンバープレートの8888なんて数億円とも言われる数字崇拝がある。
店に入れば至ってカジュアルな空間。
大きめで低めな円卓がかなりの数が置かれている。
イスも丸いドーナツ型で背もたれ無し。
この円卓システムは“相席どんどん”システムだ。
6人円卓には二人連れが三組、もしくは詰め込んで7人も座らせちゃうという強引ながら、それはそれで居心地のいい空間となる。
(狭さって時折、一体感を感じたいお食事会などでは大好きだ。)
肝心な料理は一品一品が実にリーズナブル。
中華料理は大皿で大人数でないと色々と試せないと言うのは過去のお話。
最近では“中国小皿料理”とでも言うのか小さめのお皿に低価格で盛りつけられて出てくる店も多い。
エイトもまさに、そんなカユい所に手が届くような店!
さてメインイベントとなる北京ダックのご登場!!!
このショータイムみたいな演出が抜群だ。
専用テーブルに専用台にまさに鎮座するダック様!
それを白衣を着たコックさんが手早く切り刻み大皿に並べてゆく姿はパフォーマンスとして美しい。
これぞ食事では大切な要素なのだ。
その一つ一つの作業がワクワク感を最高潮に盛り上げてくれるのだ。テーブルに置かれた時はの気分は最高潮!
それをアヒルだなんてイメージする事無く“高級料理・北京ダック”として頂くのです。
まだホンモノの北京ダックを食べた事の無い若者よ!
是非、いつの日かに食らうホンモノの疑似体験をエイトで楽しんで欲しい。
疑似体験と失礼な事を言ったけど、これはこの値段では考えられない充分に完成された、回転寿司にも相当する偉大なる食事である。
残念ながら北京ダック以外の食べ物は普通というか値段なりです!(笑)
だから余計なモノを食わずにダックだけひたすらに食うべし。
中華茶房 8 (エイト) 北京ダック専門店
東京都港区西麻布3-2-18
コートアネックス六本木 2階
電話 03-5414-8708
他にも都内に数店あり!
(恵比寿店 渋谷区恵比寿南1-16-12 ABCビル3階
電話 03-3713-2858)