2013年4月30日 ノンナこと川口文子さんが昇天された。(4月23日21時間)とても残念だ。それしか言いようが無い。88歳の生涯だった。最後は体調もすぐれない期間もあったが大往生という一生だ。
個人的な話になるがノンナと初めて出会ったのはボクが27歳の時。ノンナが60歳であった。可愛いお孫さんから呼ばれる呼称としてイタリア語でノンナと呼ばれていた。今、改めて考えたら60才なんてチッともお婆さんじゃ無いけど(笑)とにかくノンナは素敵な女性だった。偶然にもボクの高校の同級生のジイさんが昔の教育庁(現在の文部科学省)の長官で、その秘書をされていた時期があり、一層に親近感がわいたのもある。ある時、ノンナの素敵な家に遊びにいっている時に、そのマンション内に売り物があると聞き、ノンナのご近所さんになりたさもあって購入。(コレ、ボクの第一作目のリフォーム。)半年間かけて4LDKを1LDKに改装。それから数年経って、当時は結婚4年目位で長女だけしかいなくて第二子の妊娠発覚で、どう考えても1LDKになんて家族四人で住める訳が無くて売却を検討した時に、買ってくれたのがノンナ! 話は早くて10秒で商談成立。(笑) ボクがデサインして作った家を大層、気に入ってくれていて購入という運びとなった。ノンナは生涯、その柿の木坂アビタシオン505号室を愛してくれてボクとしてもウレシい限りの想い出だ。 ノンナはイタリアにも精通。なんと言ってもノンナ&シディーというイタリア食材の輸入会社も経営。(最近は娘さんに委譲)とイタリアのコネクションもスゴくて何度もイタリアへ同行させてもらった。最後はノンナが80歳の時にボクらでノンナを招待して11日間のメチャメチャなツアーを決行。最初と最後のミラノのホテルだけ決めて、あとはキノミキノママというツアー。レンタカーで結局、南のナポリの先のアマルフィーまで行って11日間で1600キロを走破。様々なハプニング続出で楽しかった。ノンナも心底、楽しんでくれて同行した6人にとってかけがいの無い時間になった事は言うまでもない。 ノンナと毎年の年末のディナーを囲む様になって十数年、ウチの家族にも毎年プレゼントを用意してくれて有り難かった。 晩年は知的障害者をサポートするボランティア団体(ゆめボックス)を積極的に牽引して活動。もう頭が下がる思いばかり・・・・ ノンナ、今まで本当にありがとうございました。安らかに眠ってくださいね。 ボクを息子みたいに育ててくれたノンナ・・・本当にありがとう。 ノンナとの良き想い出のひとつ・・・ http://www.keijiro.co.jp/825