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看板に偽りあり!“煮こみや・なりた”

友人から興奮して電話がかかってきた。『ケッケッケッケージローさん!大変なんです。取れたんです!取れたんですよ!!予約が!煮込みや・なりたガァ!』・・・さっぱり意味がわからなかった。そして、その日が二ヶ月も先の日にちを言っている・・・何故に煮込みごとしに二ヶ月も、そしてその意味不明な興奮!・・・まぁとにかくその日は空いていたのでスケジュールには書き込んだ。

看板に偽りあり!“煮こみや・なりた”

そしてその後、冷静になった友人がちゃんと説明をしてくれたのが、この店!とにかく予約が相当にハードルが高くて、普通には電話では無理という。まぁ、とにかくせっかくのチャンスなので行くしか無い! そしてその日は訪れた。・・・・代々木駅から歩いて『ここです!』と言われた時に、思わず『どこです?』と聞き返す程に、店ではなくテント!(笑)入店すると一見、落ち武者のような店主の成田さん(だとおもう。それ以外、考えられない!)がキリっとスマイル! そして職務に戻る。『あっ、この人は良い人だぁ!』と直感で思う。トイレに入って手洗い用に、恐らくフランス製の大きな石けんが!これ見て『美味いに違いない!』と確信。(美味しい店には例外無く石けんが置いてあります。従業員の衛生管理がちゃんとしている店はお客さんにも石けんを提供している。と波田の持論)

看板に偽りあり!“煮こみや・なりた”

煮込み屋なる屋号は、昔は確かに煮込み専門店であったらしい。しかしその後、料理が上り詰めて行くに従い、全然、煮込みではなく一般的に言うならばビストロになっていったのだ。ちなみに店名には一切、ビストロなどという名称は無い。お客が勝手にビストロと位置づけているのだ。(ビストロはレストランよりずっとカジュアルな店、定食屋のような感覚。) さて早々に注文! 唯一の店員さんもかなり不思議な空気!なかなかじゃないか!?気が利かない様で気が利く、話しにくそうで話しやすい! 好きだなぁ~~エスカルゴ、砂肝のサラダ、フォアグラとキノコにパイ包み、ホロホロ鶏のフリカッセ、ラムのハンバーグを注文・・・どれもがものすごいボリューム! そして果物の使い方が新鮮! カウンターに三組のお客さん(8人)が座り、同時にパイ包みが出たのだが、カウンターが一丸となり驚喜! そしてグサッとフォークでつついてガブっと食べて全員、再度驚喜!~こういうの楽しい。他人様が一体になるのだ。ワインもご機嫌に美味しく好みを言えばドンピシャ!そして好みを言っても、それを超えるお勧めを出してくる。値段もビックリだ。

看板に偽りあり!“煮こみや・なりた”

とことん幸せな時間を過ごせた。気が付けば7時に入店して11時半・・4時間30分のディナーはまさに『あっ!』という間であった。 チエックをしてビックリ!! 『安っ!!!!』ビール3、ワイン3本、グラス3杯、料理5品でなんと2万6千円!!! 御会計が終わり、初めて次回の予約を受け付けられる権利が発生する。日にちの好みなど聞いてはくれない。そして二ヶ月後のとある日を言われ、当然『喜んで!』とお客のオレが言う始末! 1グループ1予約、それも3人まで。4人席は相当に常連化しなくては勝ち取れない。(だいたい一つの料理のポーションが多いので2人ではどうにもならない!)そして、飲めない人は入店不可!(最低ドリンク数も設定あるらしいが、それは大丈夫!) とにかくハードルの高さはピカ一でした!(笑)

看板に偽りあり!“煮こみや・なりた”

メニューにはフォアグラとキノコにパイ包み、鶏のビネガー煮込み、ホロホロ鶏のフリカッセ、鴨のコンフィ、鴨の胸肉のポワレ、豚ほほ肉と豚足のアミ脂包み、豚のホホ肉の赤ワイン煮、ラム骨付き背肉のロースト、ラムのハンバーグ、他いろいろ・・・一皿が1500円から2000円!とにかくスゴいっ!