昨年の秋に下田の《オキラクハウス》裏の使っていないテニスコートを、やっと買うことが出来た。そこでテニスなどは予定は無い。話せば長いのだが、最初にこの家を購入した時には海(ビーチ)には面してはいるのだが道路には面していない・・・・ということは不動産的価値はゼロ(法律上だと建て替えが出来ない。)という究極の難題を抱えた物件だったのだ。しかしオセロゲームの様に要所を手に入れないことには、話は進まない。その後、ご近所さんの民宿のご主人、植木屋さん、ペンションのオーナーと親交を深め、信頼関係(っていうか先方からボクを信じていただくだけの事。)を少しずつ作り、やっと最高実権を持つオバァ様に了解を得たのだ。
このテニスコートには公道に面しているので、ここを利用すれば我が《オキラクハウス》も公道に面することになり万事休すとなるのだった。しかしテニスコートは面積350坪以上なので、どう考えてもそんなに土地は必要ではないので、ボクの使う予定のない部分を使って別荘を建てたい人(これだって隣人になるのだから誰でもいいという事はない。地元民はヨソモノを嫌う!)を探さなくてはならない。そんな幾多の難題を三年越しで解決して、やっと昨年の秋に最高な形で手に入ったのだ。・・・・・・そしてこの元・テニスコートも有効活用しなくては!! 当初は熱帯植物園案、プール案、バー&カフェ案、農地案、駐車場にして貸す案、トレーラーハウスを置いて・・・・様々な案となったが、いずれにしろテニスコートを破壊して整地して必要なモノ(駐車場三台分他)を作るのが先決。そして何故に急いだかと言えば、植樹を早く済ませたかったのだ。実は家の完成度は庭の木々で決まると思うようになったのは、この数年だ。『家は一年、庭10年』とも言う。要するに成長に時間がかかるのだ。だから要所の大切な木を早く植えたいという気持ちが爆発。ということは関連した”へい”とか入り口周りの植栽などは、早く作って植えて、残りの建物(今のところ三人分のベッドルームと野外バーが有力。)はジックリと考えながら進めようという方針だ。ということでゴールデンウイークは大工ハマーの指揮の元、強力な福井チーム、神谷アンドリュー、シンノスケ、仙台のコウコ、マコト、あつ子 などの混成チームに手伝ってもらい穴掘りを始めたのだ。
100坪のテニスコートの表面に張ってある人工芝を剥がし(福井チームは冗談みたいな働きで2時間で全部、粉々に剥がしてくれた。)塀の予定の土地、約12メートルのアスファルトを、木っ端微塵に砕き、塀の基礎を作る準備をしてくれた。かたや塀の材料にする木材を切ったり防腐剤を含んだ塗料を塗ったりという作業も分担。仕事ぶりはビューティフルだった。そして三日間でお見事な進展を遂げたのだ。作業当日にアドバイスをしに来てくれた植木屋のご主人は、僕達の今回の作業プランを聞いて完全に『そりゃシロウトには無理!!』って目をしただけではなく、そのまんま言葉で発した。しかし最終日に来てくれたときには唖然!!!『今度、仕事、頼もうかナァ・・・』とまで言わしめる仕事ぶりだったのだ。うっふっふ 満足!満足!!~~今年の夏前の工事は楽しみだ!! 達成感を皆で楽しみながらの『サーフ&ロウドォー』ツアーは他では味わえない男のロマンなのだ。 これから夏前までに植え込みに植栽、大きい植樹(夾竹桃、ドラセナ他)そして側道のオキラクロードの塀も作り、芝生も植えて、新しいシャワーブースも作り・・・・・・果てしない空想はいつまでも続くのだ。波田の頭の中は文字通り”庭でイッパイ”だ。