世はユニクロやドンキホーテの出現で完全にデフレ・モード。こんなに安くて良いのかとおもうモノであふれている。ここ世田谷の桜新町の魚屋”神田屋”はまさに魚屋のユニクロ。しかし”安売り道”でいえば、ユニクロなんかよりズゥ~っ昔から安売りに精出している。しかし、この盛況ブリには圧倒される。ここは小さな築地場外のようだ。遠くは目黒区本町2丁目3番地の秀和レジデンス302号室あたりからも自転車をこいで来る。(そこに住む友達がわざわざ来ていた!。ママチャリでダゾッ。なんと10キロは離れている!!)。
では街頭インタビューしてみた。世田谷区の主婦、山本さん、”本当にこんな誠実で良心的な店がると助かります。” 目黒区の田中さん、”ここのお魚を食べてから子供の成績がグングン良くなって今ではクラスでトップです。” 川崎市の佐々木さん”色々試しましたがココは美味しい。おかげで彼氏が出来ました。” 渋谷区の山田さん”ここのお魚を食べてからコンプレックスだった身長もどんどん伸びて夢がかないました。皆から不思議がられています。” 杉並区の遠藤さんは”今まで何回も挫折していたのにここのお魚で英語が話せるようになったと大喜び。”とまあ、世に貢献していることは明白だ。(ホントかよ・・)さて、店に行くと余程の強い意思がないと、帰りには買い物袋が持ちきれない程になる・・・・なんてことがよくある。(それはオレである・・・・いつも、ワナワナしているうちに勧められるモノを全部買うハメに・・・)。従って神田屋を制覇するには頑強な意志が必要だ。そして、いつも思うのだが誰が魚屋の店主は”だみ声”でなくてはイケナイと決めたのであろうか。決まっちゃいないだろうが、ソプラノ系の魚屋店主とか居たら店の前で”らっしゃ~い、らっしゃ~い、やすいよ~”と叫んでも通行人から笑われてお終いだろう。決して購買意欲は湧かない。やはり、魚屋はテノールを越えてダミゴエ系で叫んでいただきたいのだ。
ここ神田屋は常時、3~4人のダミゴエ合唱団がウナリをいれて合唱している。”ぃや~すぃよぉ~ぃやすぅ~いよぉ~らっしゃ~いらっしゃ~い”(正確にはヒラガナでは表現出来ない、それぞれの文字に濁点《”》が付くような文字であろうか。)桜新町ダミゴエ三重奏の美声が通りの響き渡っている。これが神田屋の売上の69,87%に影響していると日刊魚業界新聞に出ていたという事実はない。とにかく安くて良心的な店はいつの時代も有難い。是非、今日は魚かな・・という日には行ってみよう。あくまで強い意志を持って・・・。
- 魚の”神田屋” 世田谷区桜新町
- 国道246の桜新町交差点(環7と環8の中間点)から渋谷から来た場合、右に旧246道方面[桜新町方面]に入ってガソリンスタンドを過ぎて7、8軒目の左側。駅から向かったら右側です。