台湾での食事はラクチンだ。さて今夜は何を食おう!? その際にイタリアンだぁ和食だぁと選択の余地は無い。全て中華料理だ。しかしその中にも広東、四川、広州、北京、潮州・・・そして台湾と様々に分かれている。ということで刺激を求めて昼間から四川料理を食いに出かけた。
テーマは”烈火”である。”刺激、情熱、パッション、炎、(グループの中には数人の”辛いものダメ組み”がいたがシカトした。)店の前に着いた瞬間、身体から炎を感じた。メニューを見てみると、素人が見ても恐れをなす真っ赤な唐辛子マーク1,2、そして3とある。唐辛子3なんてどんな辛さなのだろうか。想像するだけで燃えたぎる。そしてどんどん注文をした。出てくる!出てくる!真っ赤な料理のオンパレード!!どれもこれも真っ赤っかだ。マッカッカッカッカッカッカ・・・・・食えば食うほどに火を噴出する勢いだ。毛穴はどんどん開きまくり噴出す汗!!体内からデトックス効果(本当かナァ・・・)で出てくる汗は体重120キロの汗かき兄ちゃんがサウナに飛び込んだ状態だ。 なんだか胃腸もオシリも熱くなってきた気がする。体温上昇を確認できてきたぞ!!(最初に言っておくがボクは辛いものは嫌いなのだ。これは好奇心というか怖いもの見たさ、辛いもの食べたさなのだ。)さて今回食べた坦々麺を始め、真っ赤な料理は実に美味かった。
単に辛いだけではない奥深いものを感じられた。辛さは時として人をヤル気にさせるし、怒りにも通じると思う。いや怒ったら負けだから、笑いながら汗をかいて鼻水拭きながら耐えよう。この辛さに耐えるとその向こうには快楽が待っている。しかし先日、スパイスの専門家から話を聞く機会があったのだが、中国料理4000年の歴史とか言っているが、この類の辛い料理の歴史は100年にも満たないらしい。というのは世界中で唐辛子を食っていたのは100年前の南米の地域のみ。そこから唐辛子はなんとたった100年で世界を制したそうだ。ということは100年以上前にはイタリアンのパスタのペペロロンチーノもアマトリチャーノも存在しなかったしマーボー豆腐も四川坦々麺も存在しなかったのかぁ!? 韓国料理だってあの真っ赤な辛さはこの100年の事なのだ。当時、あったとしても唐辛子の辛さでは無い、山椒などの辛さだったようだ。ということで新たな辛さを知った素敵なランチタイムでした。
念のため正直に告白するけど午後はお腹がピーピー、オシリは本当に痛かった。でもそんなに身体を張って食べても後悔はまるで無かったのでした。 あなたもたまには命がけで食事に挑んでみませんか!! 平凡な日常から逃避が出来ますょ! うぅ~~~辛っ!!
- 四川呉抄手(スーツァンウーチャウソウ)
- 住所:忠孝東路四段250號‐3(板南線國父記念館駅から徒歩8分)
- (02)2772-1707 営業時間:11時~14時30分 17時30分~21時15分 休み:なし
- この店は中国・四川省の成都で創業。1951年に台湾に移って開業した老舗。本場の味を台湾人向けにややマイルドにアレンジしているが、じんわりと来る辛味はさすがの奥深さと観光ガイドブックには書いてありました。