シシリア島である。シシリーと聞くだけで街中にボルサリーノのソフト帽をかぶってダブルのペンシルストライプのスーツを来た業界人が肩で風切ってウヨウヨ歩いているコワ~イ所と信じていた。行く前に”シシリー行くんだぁ!”と言うと何人もから”マフィアは大丈夫かぁ?!”と聞かれていた位だから世間は結構そう信じている。(新宿、歌舞伎町に行く感覚かなあ・・。)しかし、予想と期待は大きく外れていた。そんなヒト、一人もイナイじゃないの!!。実に平和そのものだった。(当たり前かァ・・。)
シシリーは相当に大きい地中海に浮かぶ島である。海も山も素晴らしい超田舎と超スノッブが共存する島だ。海辺の村は漁村だが、日本の”演歌・兄弟船”に直結連想させる空気は全くなく、そこに至ってもオシャレだ。漁師を識別すると”イトウシンペイ系ジイサン”と”ヘミングウェイ系ジンサン”に二分され殆どがそれに属している。(波田説)そして、やはりファッション大国のイタリアだけあってその磯ジイサン達のコスチュームは何故かヨージヤマモトにもラルフローレン見えてくる。
魚は当然新鮮そのもの。波田は”波田史”始まって以来の美味しい食材コンテスト”美味しい海老の部”と”タコの部”(オリーブオイルと粒胡椒で食す生タコのカルパッチョ・ディボルボ)また”うにスパゲティーの部”で堂々、各最優秀新人賞を受賞する一品に出会った。リゾットに至っては”波田の死ぬ前の晩に食いたい料理10品”に加えるべく一品だった。(紹介してくれた食生活友の会・京都班の外川夫妻には感謝です。外川氏一行は3泊中3泊通ったそうだ。そして、そのハマッた理由はイッパツでわかった。)波田チームは10人の食う事に相当に貪欲な連中と行って前菜からメインを3往復。次回、当分来れないと思うともう一往復・・・・という、殆ど”ダイエットなんてクソくらえ状態!!で、食いまくり・・・・しかしネェ、涙が出るほどに美味しい食事が出来るなんて幸せです。
タオルミーナの街はまるで小さくしたモナコ。全てが絵になる。その山から海にかけての遠くに海を見下ろす最高のロケーションでのランチ。ワインも絶品、デザートも快作でした。お近くにお出かけの際は是非お寄り下さいね。(遠い~~ぞぉ。でも価値あるぞぉ~。)
- リストランテ”ダ・ロッレンゾー”
- 交通:日本からローマ、またはミラノに空路、12時間、その後国内線に乗り換えて2時間、シシリー島の空港(カターリア)から車で一時間。遠いなぁ~。
- Via Roma,12 TAORUMINA. ITALIA.
- 電話 0942-23480-098039
- 定休日、水曜日(ただし11月15日から12月15日はクローズ。)
- 営業時間 12:30 ~14:30 18:30~24:00
- 注文は片っ端から、または他の席のお客の食べている物を手差しオーダー。なんなら日本語メニューも御用意。値段は”安い!!”死ぬほど飲んで食って一人、5000円程度。