“神々は細部に宿る” と言ったのは建築界の巨匠、ミースファンデルローエだ。家を建てるにあたり細部の細部にはこだわった。設計図が出来て、電気配線図が出来て、その図面を持ってロンドンに出かけた。(ココだけ聞くと随分とカッコいいけど、あくまで “ついで” です。)ロンドンというかイギリスは流石に大英帝国だけあってスバラしい建築物があると同時に、素晴らしい建材、資材がある。ロンドンのそんな専門店に来ると『アメリカはこうなりたかったんだなぁ!』と痛感する。アメリカは全てにイギリスの“マネ”なのだ。まさに世界の建築の部品の中心が、ある意味ココなのだ。そしてイギリスはモノを捨てない国。こんな電気のスイッチ一つでも廃盤になる事は無く永遠に作り続けて買った人々をフォローするのです。まぁ、あと100年も生きないから関係ないけど・・・・とにかく家の、後からではどうにもならない存在感のある細部の “電気のスイッチ” “ドアの取って” などは納得のいくモノが欲しかった。と言う事は国内調達は無理なんです。ネットで買うにも手触り感や質感を見たかったので・・・現地調達というハコビになりましてロンドン市内の “金物屋(スイッチ、蝶番、ドアノブ、フックなどの金属部材)”を扱う店に三日間通い詰めて注文して数ヶ月後に東京に届いて設置という流れでした。ウチに誰かが来ても、ここまで気が付かない人が殆どだけど、気付かれて嬉しいのは“電気スイッチ”です。(笑) 毎日、スイッチをON・OFFにする度に、一人『ニマッ!』とします。まさにボクにとっての細部がこのロンドンスイッチ。(札幌にカワいい大好きなサボという名前のイタリアンがあって、そこのトイレのスイッチが丸いこのスイッチで、こんなモノが付けられるんだぁと感激。いつか建てるならばコレと決めてました。) ※これを買うにあたり随分と人手をわずらわせた。デザイナーシゲジとロンドン在住のシゲジのネーサンには特に感謝だ。