ドゥーユーノーメグロノォトンキ”?。・・・・”東京の東京タワー知ってる?””京都の金閣寺知ってる?””パリのエッフェル塔知ってる?”これと同格に有名である。店なんてケチなモンではなくて今や名所旧跡である。世界遺産登録も間近である。目黒駅も秋刀魚(さんま)のイメージが強すぎて一時期、目黒駅長が困り果てて、とんき駅に改名を考えたなんて話しは無いが、とにかく有名だ。目黒には、いくつかの大企業があるが、目黒駅では東口を”とんき側”という人はいても、決してパイオニア側とかアルコタワー側なんて言わない。そんな一部上々企業を押しのけた最強のトンカツ屋が”とんき”である。世間では美味しいとんかつ屋の発見を自慢する際に”とんきより美味しいとか不味い”と表現するほどにトンカツ界の一つの指標・基準値となっている。店は目黒の権ノ助坂を数件入った所。
店内は40人は座れるヒノキのカウンターが圧巻。裸電球に近いイメージの照明が並ぶ。まったくの無味乾燥とした硬派な店。そしてこの店がスゴイところは、やはり老舗にある変らない味と姿勢ということであろうか。波田は少年時代、まだ純粋無垢で汚れも無くて素直でキリストかお釈迦様に共通する万物に優しい心を持っていた遠い遠いトォーーイものすごい昔からこの店には父親に連れられて行っていた。そんな”純粋無垢汚れ無き素直少年・昔の波田”はこのトンカツに感動した。そして働く人々の職人的美しい動きに見とれていた。そして何がスゴイって、この店に行くと今だに殆ど昔と同じオジさん、オバさんが働き、パリッとした白衣を着てその持ち場を守っているのだ。キャベツ切る人、コロモを付ける人、揚げる人、注文を取る人・・・その人生をかける姿がある。(そんな大袈裟じゃないかもしれない・・・・オレの少々妄想的作り話・・・ッス)。トンカツはキャベツによって”揚げ物モタレ感”を一掃している。あのフワリとした切り方、盛り付け方は普通じゃない。最近は専門業者がいてひたすらに細かく切ったキャベツを流通されているらしいが、この店に限っては自前で裁断している。真心が違うワケね。
このキャベツの存在なくしてトンカツの成功談は語れない。とん汁もシンプルで美味しい。主人公のトンカツはカラリと(正確な発音はクワシュリッ・・・そんな淡白ではない。決してパン粉のフワリ、サクリ、ザックリではない。パサリでもない。コロリでもない。オレは表現方法に細かい)仕上がっている。当然に白米は美味しい。肉もやる気がありすぎる。ダメダァ・・・・もう耐えられない。これから食いに行ってくる。行ってきま~~す。(そして行ったら、外人一人客が数人いた。ガイジンにとっても相当に感動らしい。外国にないもんねえ・・・)
- “とんかつ・とんき” 目黒店 目黒駅東口を権ノ助坂を下り、すぐの銀行(最近、しょっちゅう名前がかわるから・・・)とパチンコ屋を左折。3件目の右側。支店は自由ヶ丘ほか7~8軒存在。
- 営業時間:PM4:00~10:45 毎週火曜日、第3月曜日定休日
- 03-3493-9928 東京都目黒区下目黒1-1-2
- メニューは”ひれ””ロース”それぞれ1650円 ”串カツ”1250円のみ。それで充分。
- 余談ですが、御注意。目黒駅西口(ロータリー側)正面二階にある同名の店は、本家・とんきとは違う店です。目黒駅は品川区の住所になるために、こんなことが起きています。