「焼き鳥」タグアーカイブ

エクザイルな焼き鳥の名店“床嶋”

焼き鳥・・・焼いた鳥である。
焼き肉と唯一張り合える食事だ。

焼き魚には無い、焼き野菜でも役不足、焼豚は中華の小さな一品モノだし、焼き飯や焼そばなんて、どんなに束になってかかってもかなわないのが焼き鳥だ。
オレは心底、焼き鳥が好きで、死んだらキリスト教のお葬式で献花をするように、弔問客に焼き鳥を手向けて頂きたいと思っている程に焼き鳥を愛している。

焼き鳥といえどもピンからキリがある。
安い居酒屋の何処産だかわからない怪しい鶏肉を串刺しにしてガスで焼いているのも焼き鳥だし、フランス料理で言うところのジビエ(野鳥)の味を最大限に焼き鳥という形で提供してミシュランを獲得している店まである。
焼く技術が問われる。
炭火で焼くのは当たり前で、ガスなんて言語道断!
地鶏と言われる健康的な肉である事を求む。

R0017741

さて、この店は、行くとちょっと違う雰囲気がある。
初めてこの店に行った時、座っていたお客さんの70%が学ぶ姿勢満々の焼き鳥屋さんだった。
見ているモノが違うのですぐにわかる。(そのお客さんが帰った後に、御主人が丁寧に、勉強しにきている他店の店主さん達だと説明してくれた。)
同業者が観察に来る店。それが”床嶋”だ。

先日、ここの裏メニューを知った。
それは鶏鍋だ。
トリナベ・・”床嶋”が作るトリナベ・・・マズいわけがが無い。
それは予約制と言う事で、早急に予約!
胸が高鳴る思いでその日を待った。

そしてその当日、焼き鳥を数本いただいてから“鍋”に移行!
スープが濃厚、それは鶏のモミジといわれるアシの先っぽで濃厚なダシをとり、通常ならば、部位で言えば、モモなのだろうけれど参鶏湯(さむげたん/韓国の鳥煮込み)を思わせるトロトロになった鶏のアシがドォーンと入っていた。
これぞコラーゲンの極み!
感動を越していた。
焼き鳥で始まりトリナベでシメる・・・・
まさに昇天コースだった。

R0017749

あの夜、もう死んだって悔いはないとすら思えた。
(翌朝はそうは思わず、また食おうと改心だけどね。)

サイドメニューは至って豊富! 何を食べてもパーフェクトだ!

 

 

あっ、なぜエクザイルかって?
オーナーが筋肉隆々でエクザイルのメンバーでもおかしくない位のカッコよい風貌だからだ。(スンマセン)

R0017740R0017751

焼き鳥 床嶋(とこしま)

東京都世田谷区三軒茶屋2−8−10
ルナパーク三軒茶屋105

電話03−5486−3318

営業時間 17:30から23:30(LO22:30)

http://www.styleconscious.jp/contents/food/tokoshima/

 

創業71年の銀座の焼き鳥専門店。 エルメスもブルガリも所詮、新座もの。焼き鳥屋・鳥繁(とりしげ)

イキナリなんですが、皆さんに言いたかったことがある。人間誰にでも秘密がある。別に秘密という程の事ではないかもしれないが、あまり声を大にして自慢したり吹聴する程の事ではない。人から指摘されたら怒るかもしれないが、前々から誰かに聞いて欲しかった事なのだ。それは・・・・・それは、うちの奥さんは”鳥”に似ているという事実である。シマじゃないよ、良く読んでね、バードの鳥です。愛犬家が犬系の顔、愛猫家が猫系の顔をしている様にだ。そして彼女の親、兄弟も、やはり鳥に似ている。出会って20年近くになるがだんだんと一層、似てきている。彼女の実家において鶏肉というのは世の中の人とくらべて別の意味がある。尋常ではない鳥マニアなのである。関東方面の一般的家庭が日曜日の夕飯に家族で御馳走で何を食うかといえばすき焼率が高い。北海道ならジンギスカン、関西だとお好み焼またはたこ焼き・・・・家庭によっては多少の違いがあれど、うちの奥さんの家庭は全員、強烈な鳥マニアで特別な食事イコール焼き鳥なのである。ただし焼き鳥と一言でいってもその幅は広い。駅前屋台から居酒屋もあればコダワリまくった店もある。

創業71年の銀座の焼き鳥専門店。 エルメスもブルガリも所詮、新座もの。焼き鳥屋・鳥繁(とりしげ)

ここで紹介する銀座・鳥繁はモチロンうちの奥さんから教えてもらった。彼女は子供の頃から外食というとこの店に連れて来られたらしい。幼児体験のなかにこの映像がしっかりと焼きついている。彼女はもし自分が死に場所を選べるならここのカウンターで焼き鳥を食いながら死にたいという。(死なれた焼き鳥屋はたまったもんじゃない。)葬式では献花の変りにネギマを供えて欲しいとも言っている。そこまで惚れ込んでいるというには素晴らしいじゃないか。(夫としてジェラシーすら感じてしまう。しかし焼き鳥屋にジェラシー感じてどうする。)確かに店に来ているお客は銀座という土地柄、勤め人風が圧倒的に多いが、やはりレベルの高いビジネスマンが多い。以前にカウンターで食ってた時に隣り仲良くなったオジさんは某映画会社の社長だったなあ・・。共通項は全員、美味しそうにそして嬉しそうに食っているということだ。例外なく嬉しそう・・。愚痴っている野暮なダサイ奴はいない。焼き鳥はどれもモチロンにピカイチだが、最後に締めくくりに昇天、絶叫、感動、嗚咽な”ドライカレー “を出してくれるのだが、これが究極に美味い。モチロン、生の米から炒めた本物で鶏油にて作る。そして、そのアルデンテな感触はどこかの”炊きこみ御飯”みたいな根性無しとはワケが違うゾォ。心してイタダキたまぇぇ・・・。どんなに食っても最後にこのカレーピラフと鳥スープで胃腸内は”完全”の域に入る。パーフェクトである。是非、ここ銀座で愛される本物の味を確めて欲しい・・・・・・。

創業71年の銀座の焼き鳥専門店。 エルメスもブルガリも所詮、新座もの。焼き鳥屋・鳥繁(とりしげ)

ちなみにこのドライカレーはテイクアウトが出来て持って帰ると翌朝に幸せな朝が迎えられる。この店は全てのパートに専門家がいて、専任で作業をこなすらしい。奥さんいわく、店員は殆ど昔と持ち場も変っていなく、同族経営らしい。そんな家族的な店に銀座、新座モノのエルメス、ブルガリは敬意を表していただきたい。

  • 鳥繁 東京都中央区銀座6-9-15
  • TEL 03-3571-9372
  • 営業時間 17:00~21:30(L・O)休業 第2、3土曜日、毎日曜日、祝日
  • 場所は交旬舎の横、資生堂ザ・ギンザの裏手で4丁目交差点から徒歩5分。 注文は食いたいものを季節に合わせて食う・・・合鴨は冬場、などと上品にダイナミックに楽しめる。値段は酔っていてあまり、記憶に無いが一人5,000円があれば充分。最初にドライカレーは注文しておくこと。トリスープとのハーモニーは究極です。

渋谷の焼き鳥屋”鳥福”

最近研究している 課題に”人生における焼き鳥の役割と未来”というテーマがある。次回の学会でこの研究成果を研究発表しようと準備している。最近、解明されたことで “実は相当に世の中の人間は焼き鳥が好き”という事実である。それも大スキという人間が実は多いのだ。なのに何故、今ひとつ派出さというかきらびやかさが無いか・・・少なくとも子供の大好物リストには上がる事はない。

渋谷の焼き鳥屋"鳥福"

簡単である。もしも波田が『今夜、君に何でも御馳走しちゃうもんね。何が食いたいの。ゴチだよゴチ、アイペイよ!!。』と言ったら”焼とり”と答えるかぃ・・・?!。普通の人並み程度の”欲”があるあなたなら、すすっ寿司!!とかシャシャ・・シャブシャブぅぅ、またはイッッイタリアン、ヤッ焼き肉ぅぅ・・・なんて急にドモリ状態で答えるのが凡人として正しい発言ではないか。しかし、そこで焼き鳥と答える人間はそうはいない。(私の妻は実に落ち着いて焼き鳥と答えるが・・・)しかし自分の財布、または気心知れた仲間と食うなら何であろう。それは”焼き鳥”でしょ。だってソレこそ真の大好物といえるのではないか。(これオレの片寄った考えだね・・・)まあイッカ。これ以上本題に入らないとセッカク築いた波田の名声にキズがつく。そこは渋谷の通称”のんべい横丁”である。ハイテク化、コギャル化された渋谷を横目に駅と宮下公園の間に戦前から変らないままで映画の撮影所のセットように昔と変らないエリアがる。そこに連なるバラックの店はどれも情緒ありすぎで感激するであろう。

渋谷の焼き鳥屋"鳥福"

その店は”鳥ふく”という。ここの主人は東日本で唯一、鳥の”解体免許”を持っている。なんだぁぁその免許は!!。通常の焼き鳥屋は業者が解体した鳥を仕入れるが、ここの主人は自分で鳥を解体をして納得のいくモノだけ使用。ケースの中のデカイ氷のカタマリの上に主人が朝から一本つつ丁寧に仕上げた串が5時開店時に並び、無くなったら終了。(通常8時には完全なくなっている。)そしてこの店では秋田比内鳥、薩摩しゃも、名古屋コーチン、山形蔵王ベニバナ鳥、庄内出羽地鶏などなどの全国から選ばれた鳥がナント!!”オス、メス別、パーツ別”に出ているのだ。”オスメスパーツ別”は見た事も聞いたことも無いし食うと確かに違うんだよねえ・・・これが。肉の美味さがビシビシです。そして本当にお薦めは鴨が解禁となる11月15日から3月15日、野鳥も色々ある時期です。

渋谷の焼き鳥屋"鳥福"

味もさることながら店の雰囲気が最高で客全員がすぐに仲良くなるんです。というのは店内が異常に狭くて奥の人が出入りするたびに手前の人が全員立って送りだし新しい客が来るとその客を立って迎えるという風俗習慣なのです。そして全員で御挨拶。それは鳥マニア共通の盛り上がり感なんでしょうね。素晴らしい店です。

  • “鳥福” 渋谷区渋谷1-25-10
  • TEL 3499-4978(予約なし)
  • 営業時間 午後5時から9時、ただし素材がなくなったら終了。
  • 定休日 土曜日、日曜日、祭日 昨年はひと夏休んでました。
  • 渋谷駅、ハチ公口を出てJRガードをくぐり線路沿いを左折(原宿方向)数件いった右側一帯がのんべい横丁、その奥側の列にあります。
  • ある物は焼鳥だけ。日ごとに違います。それだけ。最後のスープが絶品。めし類なし。超硬派のなかの硬派な店です。