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北海道の世界遺産の町で食う “はも丼”

京都と言えば、“はも料理”。
京都人が愛するはも料理が大好きかと聞かれたら正直、そんなに美味いと思った事は無い。
好物だと言う人から見れば、それはとても不幸な事なのだろう。
そして淋しいに違いない。
だからいつか、唸る程に美味しいハモなるモノを食べてみたいものだ。
オレにはハモの味は“梅肉ソース”の味でしかないのだよ。
(それも不自然な味のする・・・)
(これっていい年して相当に恥ずかしい発言なのかもしれない。
もしオレがかわいそうだと思ってくれるならば是非とも一度、美味しいハモを食わせて欲しいです。)

ただ、食べた時の食感は好きだ。(それを楽しむもの?)
あのグニャグニャ感、いやプニュプニュ感(そんな下品な食感じゃない)はそうはないモノだし、他に変わるモノもみあたらない。

北海道の右ハジの知床、そこは世界自然遺産の大自然を擁する町。
その海の玄関口、羅臼港(らうす)の港の定食屋でハモ丼を食おうと誘われて驚いた。
あの京都のハモが東京を大きく飛び越して北海道の最東端にて珍重されているとは!!
北海道食2

その味はウナギである。
というか要するに蒲焼きのタレを漬けて焼き上げているのである。
分かりやすく言えば食感の少し違ったウナギ、中国産の冷凍の不気味なウナギよりずっとウナギとも言えるし、それをずっと超えている美味さがある。
流石に扱っているのは町の人々も利用する定食屋さんだけあって、その他の定食も充実。
焼いたホッケの美味さもさすがのホンモノ!
北海道食3
(目の前の海で採れたと言ってた。)
もう誰も太刀打ちは出来ない代物でしたよ。
北海道の先っぽで流氷見ながら、実に幸せな定食でした。

 

マルトモ巴屋
北海道目梨群羅白町緑町
電話01538-7-2189
北海道食1

運送業、魚卸し業、さまざまやってます。(笑)

炉はた焼きの元祖”ろばた” 釧路

炉ばた焼きの発祥の地が北海道の釧路であると知った。街を歩くとやたらに”炉ばた焼き”の看板が目に付くのだ。いったい”炉ばた焼き”なる料理は何であろうか。メニューを見てじっくり考えよう。すると気が付くことは他店や居酒屋、小料理屋と比較して圧倒的に料理物(調理したもの)が少なく、一言で言えば”焼いただけ・・”と判断できるものが多数をしめる。しかしそれは”焼きの道”に特化し、焼きのプロに徹するという意味なのだ。焼くという作業、行為は恐らく人類最古の料理法であろう。釧路でも有名な、元祖たる名店、その名も”炉ばた”を尋ねた。

炉はた焼きの元祖"ろばた" 釧路

炉ばた店特有の薄暗さが電気代を目標数値月々2万円に抑えるというエコロジー感覚に感心。そしてど真ん中に焼き場がドォーンと鎮座、そこには間違いなくその店で最も重要な役割と感じる。その焼き場を中心に店がレイアウトされているのだ。そしてその焼き場に君臨するのは、その店の長である。この店の店主であろう”店を守って70年”みたいなバア様は老眼鏡の奥から厳しい目で炭の燃え具合、炭の量をチェックして丹精込めた焼き加減で、ひとつひとつの焼き物を仕上げているのだ。その店主、ドン、クイーンは会社で言えば代表取締役社長、外資系企業ならば最高経営責任者CEО、AM業界ならばクラウンアンバサダーであろうか、ものすごいオーラを発し、炭の熱以外にオーラ熱も加わり焼かれているのではという程に出てきた焼き物は完全かつ無比であった。

炉はた焼きの元祖"ろばた" 釧路

好物のホッケなど焼きすぎず、生すぎず、油分が飛ぶ事も無く軽いコゲが美味しい程度の素晴らしい仕上がり。当然に魚は新鮮で、かつ正しい干し方で作られたオーラ度数の際立って高い食材であった。焼き場の周りにかまえる女将達も女王蜂に使える蜜蜂のごとく動き回り注文を聞き、焼き場のバア様に食材を届けている。何故であろうか、こんな店にはサラリーマン、どちらかというとユナイテッドアローズとかクラシコイタリアなんていうスーツよりアオヤマとかコナカなんていうブランドがお似合いに思えるのは失礼なことであろうか。(充分に失礼だと思った・・・)さてビンの札幌・黒ラベルで”まぁどーもどーも”なんて言いながらビールを注ぎあい”お疲れさまぁ~~!”なんて言葉で乾杯でしょ。

炉はた焼きの元祖"ろばた" 釧路

まぁ、なにせ発祥の地の店名が”ろばた”なんだからスゴイ。 アナタの知っている店で寿司屋”すし”、フランス料理”フランス” カレー屋”カレー”なんてある!? この店みて真似した人が後を絶たないのは想像出来ました。 今夜はしっとりと”ろばた焼き・ろばた”で人生でも語りましょう。

  • 炉ばた焼き”炉ばた” 北海道釧路市栄町3-1  0154-22-6636
  • 営業時間 夏期 17:00~24:00(4月下旬~11月上旬)      冬期 17:00~23:00(11月上旬~4月下旬)
  • 定休日 毎週日曜日  (ゴールデンウイーク、8月は無休。)

釧路の、釧路人の為の、釧路のゴハン!

町にはソウルフーズなるモノがある。それは町民に愛される、無くてはなら無い食堂なり食べ物なのだ。北海道の帯広にもそんな店がある。帯広その名はインディアンというカレー屋だ。有名なところでは帯広には豚丼とジンギスカンがあるが、ローカルから愛されるのは圧倒的にインディアンだ。

釧路の、釧路人の為の、釧路のゴハン!

この店、どれだけ愛されているかと言うと釧路近郊だけに12店舗。他の地域にはほぼ、出店していない。どんなに札幌から依頼が来ても断固出さない。(これオレの勝手な推測)そしてどれだけ釧路人に愛されているかと言えば、大手カレーチェーンの”CoCo壱番屋”が釧路に出店しても見向きもせずに、なんとCoCo壱番屋は撤退に追いこまれるという事実!!

釧路の、釧路人の為の、釧路のゴハン!

店で食べていると、近所のオバちゃんが鍋を持って夕飯のオカズにと買って帰える事実!(店は鍋で買いに来る事を推奨!使い捨て容器を使わない事はエコロジー的であるとの見解と大きく貼られていた。) カレーのお味は三種類。どれもそんなに大きな差はない。出来上がったカレーがテーブルに運ばれると、お客さんは美味しそうな顔をして食らいつく!

釧路の、釧路人の為の、釧路のゴハン!

オジイちゃんもオバアちゃんも、子供も学生も、肉体労働者も男も女も、ヤンキーも、ここでメシを食らっているのだ。 インディアン食わずして釧路を語るなかれ!!