悲願の空飛ぶ円盤型”鍋”

2009年3月11日 今シーズン最後の北海道・ニセコでのスノーボードだった。今シーズンは完全な不完全燃焼なシーズンになってしまった。スノーボードは天候、積雪量などが絡み合い、本当に素晴らしい”ザ・デイ”的な日はそう当たるもんではないが、今年は恵まれなかった。ニセコもご多分に漏れず異常気象の影響を受けているのだ。  しかしアフターは大当たり! 夜はニセコの街、倶知安(くっちゃん)の”ひろまつ(寛松)”に出かけた。この店は美味い! 店に入るなり知人に出くわし、何故ここに来たのか聞けば、波田のホームページを読んでくれたとの事。それなりに貢献をしているじゃないの! なのにここの店主はモノ覚えが悪いのか、覚える気がないのか、サービス精神がないのか、CS(カスタマーサティスファクション)を上げるなんて気持ちはサラサラないのか・・・ようは何度行っても常連扱いなんてしてくれない。寛松はジンギスカン&もつ鍋の専門店なのだが、特にモツ鍋がすこぶる美味い。そしてその”鍋”の形状が本当に特徴的だ。クルマのシンプルなホイルキャップの様な形態で鉄板をただ中心部からキレイなアールを描いていてソリあがっている。道ばたに落ちていたら間違っても、”鍋”なんて思わないであろう。この鍋が好きで通っている。ある時、この鍋が欲しくて店主に交渉をした事があるのだが、店主は『1億円出したって売らねぇ!』とタンカをきった。(もし1億円持って来たら店ごと売ると思う!確信出来る!) ということで完全に拒否。  数年間、何回も頼んだがダメ! 散々、トライはしたがあまりにダメなので、考えを変えた。 長期貸借をお願いしよう。無断にはしたくはないが、イザとなれば仕方が無いか・・・・と数年間、そのチャンスを狙った。きっとその間は相当に挙動不審な事もあったであろうし、人相も悪くなっていたかもしれない。そしてそのチャンスが今日、突然訪れた。完全に!!! チャンス!!今なら出来る! まさに格闘技ならば一本を決めた様な!!しかし相手は全然、戦おうとしている訳ではないのだが・・・しかし待ちに待った、その瞬間に、考え方が変わった。スリルはキッチリと楽しんだのだ。これはココにいてもらおう。遠く東京で暮らすべき鍋ではない。(相当に回りくどい表現でスミマセン!”公”なホームページで犯行声明は出せません!本当に良くわからないよね!どうしても聞きたかったら、どこかでボクに声をかけて下さい。)  そして、その鍋を計測して写真を取った。(実はボクの財布にはいつも必要なサイズを計るのに携帯用ノギスという厚みや内径を計る計測器を持参している。)その翌日、ブログに”この鍋を製作したい!鉄鋼関係の方、板金屋さんご協力を!”の様な文章を載せたら1時間後に返信が来た。新潟在住の伊藤君から、この鍋を作れると一報をいただいた。(想像するに結構な技術だと思う。) ということでメールでサイズ、厚さ、深さなどを打ち合わせして、まずは試作を作ってもらう。そしてモツを仕入れて、まずはヒロマツoレシピで作ってみよう。 長い道のりであった。あと一歩で新しい夢に近づく。・・・・・・実に人生は小さい夢の積み重ねだ。

鍋で地球平和!。 フェラーリ的な美しき鍋とジンギスカンの夢のコラボ。