震災後には、日本人の心の中で様々な事が変化したと思う。 自分が被災したか、しなかったかという話ではなくて、この震災はたまたま東北を襲ったが、日本中どこにいたって決して他人事ではない事だ。 決して人ごとではなく捉えなくてはならないし、何かをしなくては・・・多くの方が思う様に、ボクも考えた。何人かの友達から現地に出向いて、その惨状を見る様に勧められたが、他府県ナンバーの車が直接的な支援でなく現地を訪れる事に対しての抵抗があった。だいたい、ボクなんかが行ったって使い物にならない。
ある縁あって岩手県の石巻界隈の方々に支援物資を送る事になり、食料品から始まり、下着類300人分とか様々な形でピンポイントに望まれている物を送ったりもした。しかし知れば知る程に、先が長い支援になると実感をした。そして最初は東京でも支援ムードが盛り上がっていたが、だんだんと沈静化・・・わからないではないけど、絶対に同じ日本人として何かを続けなくてはと思った。しかし義援金の募金集めは限界がある・・・
自分に出来る事は何だ!! ふっと、Tシャツを販売して、その利益金を義援金にしていったら良いのでは!! ムーブメントとしても楽しいし、着る事によってその重要さも忘れない、また、まわりの友達にも啓蒙しやすい。昔の仕事仲間のシャツの輸入元、プリント屋に声をかけたら協力価格を出してくれると言う事で決まった。肝心のイラストだが最初はやはり昔、仕事を一緒にしていた時期があるイラストレーターの安斎肇氏(タモリクラブの空耳アワーのソラミミストとしても有名、作品はJALのリゾッチャキャンペーンなどが有名)に依頼したら快諾!ところが一向にデザインが上がらない。なんとなくネット検索をしていたらWikipediaで安斉氏を見ると、なんとすごい事実が!!仕事の期限を守らないので有名!遅刻の常習犯で何度か生放送のテレビ番組にまで遅刻・・・その遅刻癖、締め切り守らない癖が列記されているではないか!!Wikipediaだよ! これでは東北の人々に申し訳ないし、やはりキャンペーンとしては時間が大切だ。ということで急遽、ユージンのアキヤンこと秋山和茂氏に依頼。すると翌々日に見事なイラストが出来て来た。(という事で安斎肇氏は第二弾!!) http://ja.wikipedia.org/wiki/安斎肇
この企画、一枚、一枚自分たちで売っていたら頑張ったってたかが知れてる!という事で30枚1パッケージ(S15、M10、L5)にして委託販売。全国のクチコミで問い合わせてくれた勇士に委託して二週間程度で換金していただき振り込んでもらう段取り! 1枚2000円でコストが700円、という事は1300円が利益になるので1箱で1300×30=39000円の寄付ができるのだ。
現在5000枚が売れているので650万円の寄付になるので、その予算を“家族の食器プロジェクト”の資金にする。
これも参加型企画!! 5月の上旬で福島や岩手では仮設住宅が完成し始める。そこで家族が生活をするのだが、家と家電は政府が寄付をしてくれるが、生活する為の食器などの道具は自分で調達をしなくてはならない。そこで皆さんにお願いしたのは家で使っていない食器を出してもらい、それを送る!! しかし考えたら皆が勝手にどんどん色々なモノを現地なり、ウチなりに送って来たら・・・恐ろしい! そこで、そんなボランティアを募り自分の、又はまわりの人々の使ってない食器を集め、1家族分(茶わん6、おわん6、湯のみ6、小皿6・・・おたま、包丁・・)を1つの箱に収めて送るという企画! これも半月間で800家族分以上が集まっている!
皆さんから本当に嬉しいメールを沢山いただいて、そんなメールがこの支援の原動力になってはいるが、現地でボランティアをされている方々を思えば微力も微力。でも何もしないよりずっと良いじゃないか! もっとまわりを巻き込んで我々にも出来る何かを探し出して、誰でも参加出来る支援、ピンポイントな支援を目指してやりたいと思う。 是非、一読を!!