2012年8月25日 悲願の大曲の花火競技大会に行った。この企画、寒い寒い冬場に提案されていた。秋田県の能代という場所でミーティングをしていて、その時に斎藤さんという現地でかなり力のある素晴らしいリーダー御一行が遊びに来てくれて、その時に大曲花火競技大会の映像を見せて頂き度肝を抜かれたのが最初だ。そのiPadでの映像・・・分かりやすく言えば普通の花火大会のフィナーレの部分が10倍、いや20倍になって、それが4時間近くも続くという代物。 映像だけでビックリ仰天だった。そんな場所での軽い口約束・・・それが実現したのだ。もちろんそれだけでなく大きな、秋田県始まって以来というスケールのラリーも翌日に開催。(ただでは帰れない!)
その日が来た。新幹線の車内は当然に満席。新幹線のチケットは発売日の当日に瞬間的に売り切れるらしい。 隣の席の家族は東京から秋田の大曲までの四時間弱の間、永遠に花火の話題であった。どうも聞いているとこの参加が初めてでは無い様子。いわゆる熱狂的なリピーターっていう奴だ。 何せこの花火大会、80万人という参加者だ。桟敷席だけでもその数で、売り出されていないフリーな場所をいれたら100万人を軽く超える参加者があるイベント・・しかし簡単にヒャクマンニンと言うけれど東京ドームの満席の20杯分・・・それが平たい川原に座っている迫力ったら想像の域を超えてるのだ。こんなに一度に人間を見たのも生まれて初めて。 そして、このイベントは花火大会ではない。”花火競技大会”なのだ。全国の花火師と花火会社28社が競い合い順位を決めるというもの。という事で各社、自社の威厳をかけて最新作、および最高技術を披露しあうという究極の祭典なのだ。
5時からスタート、まだ明るい時間は昼花火なる物が披露。そして暗くなった19時から三時間半にわたりものすごい勢いで花火が打ち上げられる。それぞれにテーマが決められ、音楽が選ばれ演歌っぽいものからエグザエル、AKB48、葉加瀬太郎のバイオリン・・・と様々な演出が繰り広げられるのだ。その迫力も超ド級で、もう視野にも入らないくらいにデカイのだ。一つが直径300メートルを超える。音もハンパ無くドドォーーンと地響きと共に身体に響き渡る。桟敷席では斎藤君の仲間が様々なお弁当を準備してくれてビールで枝豆を食べながらお弁当をつまんで、実に至福の時間を過ごした。(改めて斎藤チームの方々、感謝です。)
ただし人口4万人の街で訪問者がたったの一日に10万人、そのインフラのパニックぶりはハンパ無し。道路はムチャクチャ、駅もグチャグチャ、トイレは長蛇、迷子は泣きわめき・・・これだけは避けて通れない世界。良い席程前なので遠いのは事実。 でもそれを差し引きしても充分に見る価値があるのが、この大曲の花火大会だ。 この花火はテレビでも放映されていたと聞く。でも花火好きならば一度は”生”で見るべきイベントだ。 ドデカイ花火がド迫力の地響きとともにドバッと開花しまくり真っ暗な夜空が明るくなり、見物客100万人が同じ色の光で包まれる。一瞬バックライトで人々の顔が見えるのだが、観客全員が静かにウットリとその花火を見つめている姿・・・まさに平和の象徴の様な光景でした。 みんな平和で嬉しそうな顔に見えたんですよ。
実は花火ももちろんですけど、その観客の嬉しそうな顔100万人分に感動もしました。 とにかくどんなに素敵な写真でもあの迫力は伝え切れないでしょうね。是非、一度の人生のどこかの夏休みにお出かけください。 新幹線、飛行機の予約だけはお早めに! 参加者全員本気ですから!(笑)
大曲全国花火競技大会 http://www.oomagari-hanabi.com/