8月28日は沖縄にいた。本当はこの三日間は友達8人で巨大ヨットをレンタルして離れ小島の慶良間諸島あたりの無人島をクルーズしてキャンプ&ダイビングするというお楽しみスケジュールがあったんだが、台風ともろに当たってしまい中止となり、スケジュール変更。東京から来ていたオレは2日間、沖縄で過ごすしか無くなった。まぁ、一生に一度の事ではないから大丈夫! きっと何か良い事、楽しい事があるに違い無いと思っていた。 夕方までは友達とお茶したり、映画を見たりと過ごした。 早い時間に待ち合わせしてローカル友達の大平とダイビングシヨップ、オーナーの古山兄ちゃんとで栄町に飲みに行く事に! この栄町のディープさったら日本一。今この平成の時代になっても赤線(一言で言えば売春宿)がおもいっきり存在する世界。そこにある飲み屋や居酒屋も昭和初期で時代が止まっている世界。その中でも特筆に値するのが”便利屋”という名前の小籠包(しょうろんぽう)や水餃子を提供する店。元々はお惣菜屋であった店を居抜きで借りて、面倒なので名前はそのままという超テキトーな店。(オレの想像)なのに味はピカイチなんですよ。そこには正式な食べる為のイスとテーブルは無くて、近所の八百屋や総菜屋が閉店したあとの商品陳列台を利用して勝手に食うシステム。当然に予約なんて無いので早く行って陣取るしかない! という事で暇なオレ達はまだ明るい6時前に行って陣取って待機。そこに大平達の新しい友達が数人混ざって飲み会がスタート。今日の初対面は某国営放送の女子ディレクターさん。かなり飲み会も盛り上がり始めて、彼女と共通の趣味の旅の話題に! 彼女が『私、モロッコに行きたいんです!』と言った瞬間に、何となく見上げた視線が店に並ぶ列に見えた顔はなんと、なんと、旅人のリエ! お互いに目があってビックリ仰天!!『あぁぁ!リエっ!!』『ええええっ!ケージローさん!!』 数年ぶりの偶然の出会いではあるんだけど・・・彼女との初対面はモロッコのフエという世界遺産である広場の屋台。彼女は真の筋金入りの旅人で、なんと一人で世界中を三年間近く旅している途中で出会ったのだ。話せば長いがモロッコ男に追い回されてヘキエキとしている時の出会いだったんです。そしてモロッコで2日間、ポルトガルのリスボンでも会ったりして遊んでました。その後、数ヶ月後に彼女は帰国。それだけ旅してもまだ足りないらしく、あと一年以上かけてアジアを回れば満足との結論。看護婦とは結構な職業で何処でも働けるらしく貯金目的で集中して勤務して一年で◯百万円を溜め込んで、東京の全てを引き払い、またアジアに旅立ったのだ。その際、携帯電話も切り、唯一の連絡手段はミクシィだったが、オレにはミクシィは未開の世界。まぁ縁あればまた会うだろう・・・程度の別れだった。そのリエとの再会がまさかの沖縄。彼女は日本に帰ってどうも東京の生活は食指が動かず。そしていきなり沖縄を選んでこの春から生活を始めたと言う。この二年間の間でオレも携帯のアドレスを変更したりと連絡が途絶えても仕方が無い状況。 そんな中での偶然だ。それはそれは感極まる時間だった。再会は19時で、そのまま盛り上がって解散したのは日にちも変って26時・・・ 偶然なのか必然なのか、まさかの沖縄、まさかの台風での予定変更、まさかの栄町の便利屋、まさかの時間帯、もう偶然とは思えない。 それで何だってわけじゃないんだけど・・・(笑)