1993年に憧れのクラッシックカーレース”ミッレミリア”に出場した。(ミッレミリアとは1600キロという意味)1950年代まで続いたイタリアが国をあげて開催した公道レースだったが観客を巻き込む大事故で、やむなく中止。そして1980年代に復活。古い車好きならば見る事が夢という人も多い。その憧れのミレミリアに縁あってスポンサーが付き参加、出走という夢を現実にしたのだ。波田は憧れの名車フェラーリ250GTC(50年代の名車、値段は9桁)にて出走!! 生涯忘れえない思い出になったのは当然だ。他の約350台の世界の名車達は全て名車といわれるクルマで、殆んどが公道でお目にかかることは無い博物館クラスのクルマ。そんな名車が道路交通法を無視(?)して公道レースをするのだ。そして波田が三日間イタリアを走りぬけたゼッケン301番の赤いフェラーリ250GTCの爆音は人生観を変える音で、素晴らしい走りっぷりであった。イタリア国内を1600キロ、一般公道を疾走する三日間なのだが途中の沿道では学校が休校になるくらいのお祭り騒ぎ。イタリアの少年達はサッカー選手になるのと同じ位、将来ミレミリアに出るのが夢だという。そして各都市のポイントでは市長や市民の熱烈な歓迎を受ける。そこで市長などから記念品をいただくのだ。だからチェックポイントの都市抜けるたびにクルマの後部にはお土産、記念品でいっぱいになっていくのだ。またフェラーリでこのレースに参加することは別格な事で、フェラーリ者社長(セルジオ・カッサーノ氏)の歓迎を受けて記念品贈呈がある。記念品は全てが超レアー物だった。出走前のパーティー(皆、ワインをガバガバ飲んで!)最終日のディナーパーティーも宇宙一のお洒落さであった。