ジャパニーズファーストフードの究極。 それは………寿司。立石の立ち食い寿司屋。

ジャパニーズファーストフードの究極。 それは………寿司。立石の立ち食い寿司屋。

寿司の歴史を御存知であろうか。・・・・・・・あまりオレは興味がないから、誰か教えてください。そんな無責任な事でどうする。とにかく寿司は江戸時代に庶民のファーストフードとして生まれた。そして、その材料(ネタ)は必ず仕事のしてあるネタだった。(煮ハマ、穴子とか。)だから早く美味しいモノをサッと食うために、当時の店は立ち食いだったそうだ。そして今でもその伝統が受け継がれている店がここの、立石の立ち食い寿司屋だった。(今更に椅子なんか置けないのか・・・)。波田はその店を試したい一心で電車にのり食生活友の会・通称、特攻隊マサキ氏と乱入した。

ジャパニーズファーストフードの究極。 それは………寿司。立石の立ち食い寿司屋。

その店の常連たるメンバーはイキナリ入ってきて赤身4貫とコハダ4貫を注文、3分40秒以内で食いきりシーハーしながらオアイソして退散という姿が最も玄人(クロウト)らしいが、オレにそんな気は全くない。誰も見ちゃあいない立石でツーぶってどうすんの・・・。オレ達はジックリジックリと味わい食った。やはり回転寿司と違うのは誰が食うか解からず只ひたすらに握る工業的量産型寿司屋に対して、注文した相手の顔を見ながら握る職人の作るものは味が違って当然だろうか。ねたケースを見てウナリながら注文して、オヤジが握ってカウンターにサッと出す。そしてそれをサッと食って客は顔がホコロぶ。ココロの中で美味いと感じて、顔に一瞬出た瞬間を見逃さない。オヤジは達成感と充実感を味わう。(波田の満足顔を見て目がウルむ・・)でも、生粋・職人肌のオヤジは人様の前で微笑むなんてことは許されない。しかし自分は寿司職人として生まれてきて本当に良かった。長い丁稚奉公も無駄ではなかった。秋田から集団就職で出てきたのもこの一瞬の為だったのだぁ・・。考えたら苦労も沢山あったがこうしてこのお客さんは美味しそうに食っているではないか。ああ~オレの道は間違っていなかったんダぁぁ・・(うるる)バァァチャァァン・・・・盆には帰るぜぇぇ・・・。イイじゃないのコノ関係がぁぁ・・・。(いちいち、間違いなく、そんなこと考えちゃいないと思うけど・・)とにかく、ファーストフードに相対してスローフードが叫ばれる昨今、ファーストフードなのに美味しいという新しくて古い世界を見て大満足な昼下がりだ。

ジャパニーズファーストフードの究極。 それは………寿司。立石の立ち食い寿司屋。

  • 栄寿司 東京都葛飾区立石1-18-5(立石仲見世)
  • TEL 03-3692-7918 営業時間 12:00~20:00 木曜休日
  • 神田界隈とかまだまだ昔からの立ち食い寿司屋が残っているらしいですねえ。是非、情報をください。