赤いビニール・ドーナツ椅子が物語る・・・。 価格破壊精神を貫く神戸の中華料理屋。

赤いビニール・ドーナツ椅子が物語る・・・。 価格破壊精神を貫く神戸の中華料理屋。

神戸に評判の中華料理屋がある。ここの主人は世間相場というものを知っているのだろうか?。”大昔からデフレ対応”、”時代錯誤的値段設定”、”消費者思いやり商法”、”中国現地的価格設定” “趣味的値段設定” “ユニクロ追随志向”・・・・とにかく異常な価格設定な店だ。いつもこの店に行く時は複数人数で乱入(なぜか波田は店に入る時、静かに入ればイイのに”乱入”または”突入”となる。ウォーーと叫びながらの入店は盛りあがるし、突入後のビールは格別に美味しい)。注文は簡単で”オヤァジー、一人2000円しかないんでそれで”コース”食わせてチョーだい。タノンマス。”以上。あとは何が来るかわからないが、来た物を片っ端から美味しく食べましょう。

赤いビニール・ドーナツ椅子が物語る・・・。 価格破壊精神を貫く神戸の中華料理屋。

今までは”味”に関して、はずした事は一度も無い。ただ、神戸震災で被害を受けて店は新しくなったが・・・・昔からなのだが飾りっ気なんて何も無い。壁は白、照明は蛍光灯、イスは最も格安な”赤ビニール・ドーナツ型、背もたれ無し”。ドアーはアルミ製のカラカラカラって音で開く長屋風の玄関引き戸。震災前から汚かったが、建てなおしても、もうすでに汚くて飾りっ気なんてナンにも無い。(不潔ではありません。)ひょっとして仮設住宅の、そのままかと思う程にシンプルだ。当然にバックグラウンドミュージックなんて高級なものもない。ノレンさえ換えれば明日からでも和定食屋も出来るほどに中華料理的内装はなにも無いのだ。そこが、昨今の豪華な店で、内装費が値段に直結してそうな店より、ズッと安心だ。

赤いビニール・ドーナツ椅子が物語る・・・。 価格破壊精神を貫く神戸の中華料理屋。

この店、初めて通り掛かりで入るのは、キモダメシに近い勇気が必要だろう。しかしクチコミの情報だから、ここに来られた事に感謝だ。世間の店も是非ともこの価格破壊のこんな名店を目指す様になったら日本も平和になるのに・・・・。店はカッコイイのに味がイマイチを越えてイマサンな店が多い昨今、勇気が出るお店でした。

  • この店の名物には餃子があるのだがそれだけは予約が必要なので御注意を。
  • 今回の写真は大阪在住の辻川氏がわざわざお暇ななか、労を惜しまず撮影にいってくれました。感謝です。イイヒトです。その上、注文した料理の御代も自腹でした・・・。
  • 兵庫県神戸市中央区中山手通り3-1-6 電話 078-391-4314