ステーキを食いましょう。ステーキを食いに行くときはウキウキとドキドキが連立政権となる。ドキドキウキウキドキドキウキウキ~~~~いったいいくらするんだろう!!? 今日のオレのお小遣いで払えるかナァ・・・オレの少年時代の感覚ならばステーキ、ビフテキ、イコール高級、ハイソサエティー、ブルジョア、セレブ・・・・という代表選手の食事がステーキである。蟹だぁ、海老だぁ、しゃぶしゃぶダァなんて眼中に無く”上等”に位置していた崇高なる世界、気軽に食べるものではなくキッチリとお洒落でもして食べに行くモノだった。(我が家ではそんな食事はなかったが・・・)
さて今回、紹介のステーキ屋”あさひ屋”は庶民の為のステーキ屋だ。とにかくこの超×100くらいのヘンピな場所でよく営業していると思うが、そんなの大きなお世話でお客はひっきりなしに入って来る。店の外観は味とサービスとは何の関係もないが思いっきり派手なピンクは強烈だ。店に入りコの字型の鉄板焼き屋的テーブルに座って注文すると殆んど選択の余地もなくランチのステーキとなった。焼き師(コックというより黒いコック服は仕事師風、店主の徳田正樹氏)に質問をすると肉はオージービーフ(オーストラリア産牛肉の最上品だそうだ。)
そして、その肉を一枚ずつ丁寧にピンセットでスジを抜いていくのだそうだ。(このスジを残すのと取るのでは全然別物になるそうだ。)この手間がハンパないらしい。波田の料理の師匠であるアニマルヒロコは言っていた。”安い素材には手を入れろ。すると高級以上の素材となる・・・”まさにそれは正しい表現であろう。バターとニンニクを使い丁寧に焼いていく。最初は殆んど生なレアーで食し、その後は客の好みの焼き具合(5段階)にて焼いてくれる。サイコロ状になったステーキは実に美味い。
この店のもう一つの感動は生ビールの美味さである。沖縄では当然に地元のオリオンビールが正しいのだが、なんといっても名護市に本社工場があるために近所のお店は、出来たばかりの美味しい生ビールが飲めるのだ。この生ビールとステーキのコンビネーションにはノックアウト!! ステーキの後の鉄板に残った肉汁などを絡めたモヤシも美味い!!ジュルジュル・シュワシュワ~~な世界だ。あ~~幸せだぁ!と実感する平和の店です。
外に出た瞬間に沖縄の青い空と生暖かい風がアナタのお口のニンニク臭とビールのアルコール臭で夢のハーモニーを奏でるのだ。
- ステーキハウス 朝日レストラン 沖縄県名護市字為又1219-215
- 0980-52-4251 営業時間 12:00~21:00 (国道58号線、名護市街を越えて白銀橋交差点を県道84号からローソンを入る。北部看護学校近く。)
- 《Aコース》(大)肉200グラム、スープ、サラダ、ガーリックトーストまたはライス付き 2520円 《Bコース》(小)肉150グラム、同様に全て付き! 1995円、生ビール525円 刺身(肉)1470円