“一億”それは”いちおく”と読む。数字である。100、000、000とも書く。なぜ店主はそんな名前をつけたのであろうか・・・それは”一億円を貯める!”という壮大な目標があったのだ。 この店で”億万長者になる!”という決意の表れが店名の由来になったのだ。おもしろいじゃないかぁ!!
人様に美味しくて、素敵な空間を提供して、自分はその対価として億万長者になる!・・・なんて美しい話だ。良く『美味しいモノを提供してお客様を元気にしたい!』『お客様の笑顔が見たい!』なんてお客本意の姿勢をウソぶく店主は数あれど、自分の目標を、それも数値であらわすなんてシビれるではないか!(笑)結果からすると何十年かでその店主はちゃんとその目標を達成して、今では環境素晴らしき、湘南の自宅から時々通い、店は娘さん達が切り盛りというスタイルになっている。まさに”家族経営・ドリームカムトゥルー”なのだ。 この店だが、オレの知りうる限りでは30年、聞くところによれば40年以上の歴史がある。
その昔、オレが若かりし20代の前半に思いっきりツッぱってデートに使った事がある。 数十年してこの店の大昔の常連さん(ドラマーの林立夫氏)とイーグルスのコンサート(イーグルスを知らない人は黙って引っ込んで下さいて・・・)の帰りに”昭和ナイト”と名うって訪れたのだ。正直、何処でメシにしましょうか!? となった時に林さんが『一億でも行くかぁ!』と言った時に『ええええええっ!まだ一億あるんすかぁ!』と答えた位に30年近くも思い出した事すらない店名でビックリだった。 そして30年ぶりに行ってみて仰天! 一切の改装工事も大規模修繕もされていない。そして昔からあるトイレの偉大なるミュージシャンのサンタナと日本人若者男性の写真が”TATSUO-HAYASI”&”SANTANA” と本人から聞いてビックリ仰天のダブルパンチ!
いやぁぁぁここは時代が止まっていていい店ですよ。 来ているお客さんは、やはりどこか昭和の香りを引きずる方々! 店の看板メニューは”豆腐ステーキ”だ。(いまでこそ陳腐なメニューだが当時としてみれば、豆腐を焼くの!マグロを焼くの!と事件であった。) この料理が時代を変えたのだよ! メニューは昔から引き継ぐモノと、新しく創作されたモノに分かれるが、色々つまんで、それぞれが美味しかった。 是非、どこかレトロ感いっぱいの店で”目標は億万長者!”なる壮大な夢を見ながら語り合いましょ!
- レストラン一億 東京都港区六本木4-4-5 03-3405-9891
- http://r.tabelog.com/tokyo/A1307/A130701/13013008/