グルクマ、カタカシ、アカマジャ、フカヤーマジ、クチヌユ、ハニアーファ、ムルー、ジューマー、ガチュン、タコ、クレー、シルユー、ヒーチ、タンメイタニクゥーヤー・・・この名前がなんであるかわかるアナタは”沖縄の水産関係者”でしかないと思う。
いや水産関係者ですら理解が出来ない世界だ。そしてこの魚の名前には2通りの呼び方がある沖縄の呼び名、標準和名(図鑑の名前)だ。もう覚えようとする気力も失せる名称! 水族館マニアは観賞魚が管轄であろうし、だいたい魚屋さんでも小売り系はこの名前を知らない。
事実、この店を紹介してくれた友人は沖縄でダイビングショップを経営する魚のプロなのだが、この名前を殆ど知らなかった。 世の中には雑魚と呼ばれる魚がいる。流通にのらない魚なのだが、通常、そのような魚が釣れても猟師は商品価値が無いとして海に戻してしまうのだ。その中には本当はモノスゴく美味しいのに、数が揃わない、安定供給に不安があるとかの理由で一般の魚屋などに出る事は無いモノもある。
ここの店主は、前世は間違い無く”魚”であったと店主を見た瞬間に思った。これはオレが前世が見れるとか、そういう話ではなくて、ただ単に、犬好きな人が犬に似る様に、彼は魚に似ているのだ。(魚種の公表は控えます。これからもこの店をヒイキにしていきたいと思うので・・・) そして彼はそのような雑魚を見分ける力があるのだ。 ハッキリ言って沖縄で新鮮な魚を食うのは不可能に近い。ナゼならば、その習慣がないからだ。
そして海の温度は魚の身を引き締める温度とはほど遠いのだ。そんな地域でファンを増やすのはアフリカで靴を売るのに等しい。ネガティブな人ならば『誰も食わないから無理!』と考え、ポジティブな人ならば『皆食べないから食わせてやろう!』と考える・・・(言い過ぎだと思う。ゴメンね!) とにかく沖縄で美味い魚が食いたければココしかない! 築地を経由していない、真のウチナンチューな魚で幸せになろう!
- いゆじ sakanaya 沖縄県那覇市泊1-26-12シティーライフM1階
- 電話 098-866-4107