フランスはニース(コートダジュール)とイタリアはリビエラ海岸という地中海の超ハイグレードな地域に挟まれるのは、正真正銘な世界一のリッチ・ピープルが住む国”モナコ”・・・数々のお金持ちへの優遇された税制や、グレースケリーを生み出したハデな王室生活、そして市街地走行のF1のモナコグランプリや、世界中の大富豪が集まる港・・・とにかくハデさ、キラビやかさで言ったら、ここの街以上はないという程に豪勢だ。
港をみれば一艘、数十億円のヘリコプター装備のメガクルーザーや、世界中から集まる豪華客船、アラブの王族の船などがゴロゴロ、そして道にはメルセデスベンツなんてスズキ・アルト状態でハイグレードなロールスロイスにベントレー、見た事も無い様なフェラーリに、昨日はマクラーレン・メルセデスなんて言う、1台5000万円を軽く超えるスーパーカーなんて4台も見たし・・・もうとにかく目の保養をするならばモナコしかない!(保養を超えてアキラメに入るかもしれない!)
そんなモナコにも庶民の生活は当然にあるのだ。朝イチで市内をウォーキングしていたら、市場を発見して導かれる様に入っていくと、新鮮な野菜類や肉類にお惣菜(メンチとか煮物とかを想像してはイケナイ・・・お洒落なマリネとか生ハム、チーズ類)を売っている店などが多数! その中で際立って楽しそうな店を発見! そのメインの商品はピッツァにトマトソースの代わりに、かなり濃厚に炒めたタマネギがドバッとのせて焼いたもの(この正式名称がわからない!Pissaladiereとある)が5~6種類。
これをツマんだら、朝から隣のスタンドでビールの一杯も飲みたくなる!(そのビールが美味い!)それもかなり発汗した後だから尚更だ。そして他のお客はボク達に”SOCCA/ソッカ”というモノを注文せよとしきりに勧める。そのモナコにもいる庶民なオジさんはオーブンを指差す。待つ事5分で巨大なパエリア皿に薄く盛られて焼かれたSOCCAが出てくると、店主はまるで”もんじゃ焼き”を剥がす様に、ヘラでガリガリと剥がしとりテイクアウト用の紙に1人分づつをのせてくれる。
たぶん、このコゲは想定内で、そのオコゲの残し加減が職人芸なのだろうなぁ。その金額は2、2ユーロ(約240円)これはヒヨコ豆をすり潰し小麦粉とオリーブオイル、塩を混ぜて焼いたフランスのガレットに似た様なモノで、その味も勿論だが食感がフワッとしてお焦げの香りもして、たまらないスナックだった。
朝から飲んだビール・・・実は真面目なボクには全く生まれて初めての経験っ! そんな禁断の”朝からビール”をさせてしまう程に美味い雰囲気、モナコのマーケットで立ち飲み&ソッカはいかが!! 金持ち気分とは無縁だけど幸せな時間だよ。
- Chez Roger Socca pizzas Pissaladier
- 電話 93、50、80、20
- モナコ王国の旧市街地の市場 ヨーロッパは地中海沿岸