まさに革命的なビジネスモデルである。この店 “居酒屋 純ちゃん”は名店、老舗がひしめく新宿区四谷三丁目、荒木町界隈の中でも特に有名だ。 ここはマニアならばヨダレもんの日本酒が約15種類、飲み放題! そして数々のお酒にピッタリの料理が様々ついて、なんと6000円ポッキリというダイナマイト級のコストパフォーマンスなのだ。しかし、この店はいつ行っても“貸し切り”の張り紙がされてある。なんと貸し切り状態は連日なのだ。 そして予約は半年先までイッパイ。要するにアナタが行こうと思っても無理。結局、誰かが毎日、貸し切って、その夜を仕切るわけ。そんなインフルエンス(影響力のある人)が16人を選択して満席にして、毎日、誰かが会を催すわけだ。
・・・ならばどうやってこの店に入ればいいのか・・・・そこを仕切るおそらく25人(毎月の営業日数)の人間を探し食い込みその一席の恩恵を分かち合うしか無いのだ。 この店を仕切る栄誉をつかんだ男がいる。その名は尾崎大(おざきだい)と言うが人は(いや一部ね!)彼を“犬”と呼ぶ。奴は大学アメフトで全国を制覇。そして就職した広告代理店H報堂で気に食わない上司をワンパンチ入れて自宅謹慎処分という高校生みたいな罰を受けた事でも有名。彼はオオザッパな性格でダイレクトメールの名前の“尾崎大”がある時“太”という“、”が付いて“太 ふとし”という名称に変っていたのに気にしない。それが進化してある時に“太→犬”と点の付く場所が変わり“イヌ”になっていたという笑い話の持ち主。それを自己紹介に話すのが笑えるのだ。 奴はこの店の存在を知って食い込む為に、その仕切る人を捜し出した。そして無理矢理にコネをつけて入り込んだのだ。その誰かのワクで、この店に通ううちに店主と仲良しになり、ある時にその栄誉ある仕切り役の“一日”を手に入れ、今度はインフルエンサーとして仲間を集める側になり、お友達を集めるという荒技をやってのけたのだ。
奴はそれを“第三水曜日”と決めた。もちろん“大サン”を掛けてるのは可愛いが日にちまで選べる立場に成長している!(笑) そんな選ばれし人々との宴は抜群だ。昨日は違業種ばかりが16人、某航空会社女子、金融マン、プータロー、都議会議員、美容関係者、年齢も20代から50代(オレね!)と幅広いが、その共通点は酒好きという事。 この店のシステムはよく考えたらスバラしい。時間通りにキッチリと16人がスタートするから仕込みも楽。その上、来客人数はわかっているから仕入れも楽だし無駄が無い。サービスはほぼ仲間内なのでセルフ状態で店主一人で取り仕切っている為に人手はいらない。酒も一升瓶がテーブルからテーブルを回して勝手にドンドンと飲む仕組みだし、会計の計算は仕切り係がするからイッパツで済む。広告宣伝も不要だし・・・どうですか!このビジネスモデルは! 最強じゃないですか。(笑) 今回も刺身がしゃこの刺身、マグロの刺身、いくらのカナッペ、アンコウのキモ煮、巨大アサリの酒蒸し、サンマの塩焼き、他多数~とにかく出てくるモノが何もかも美味しいんですよ。それも桁違いにね!
最後のクロージングは“卵かけゴハン”です。決まりっ!! とにかく尾崎大に感謝だ。これからも毎月、行くからね!! ヨロシクです。
- “居酒屋・純ちゃん“ 東京都新宿区荒木町6-9 ルミエール四谷 一階
- 電話 03-6457-7960
- 四ツ谷三丁目駅4番出口を出て、新宿通りを四ツ谷駅の方向へ進み、左手のみずほ銀行を通り過ぎて最初の小道を左に入り、徒歩1分程度で右手
- 営業時間 19:00~22:30 完全予約制
- メニューは毎日、違います。今回は しゃこの刺身、マグロの刺身、いくらのカナッペ、アンコウのキモ煮、巨大アサリの酒蒸し、サンマの塩焼き、 お酒のレパートリーは、今回は天青(神奈川)、夏子物語(新潟)、七本鎗(滋賀)、播州一献(兵庫)、澤の花(長野)、雁木(山口)、八海山(新潟)他、約15種類。もちろん毎回このリストは変わります。前回はなんと幻の名酒、“十四代”がありましたよ。