昨年はベトナムを代表する南のホーチミン、そして先日は北のハノイに乱入した。そのベトナムという国の歴史はまさに波乱万丈。1000年にわたる中国からの支配と侵攻、植民地支配を受けたフランスからの独立、独立と統一を同時に達成する為に、こんな小国が巨大なアメリカを打ち負かした力は何であろうか。勝利に導いたホーチミン氏の右腕、ザップ将軍は”我々は過去も現在も民族の色を守りつつ東西の全てから学び取り入れなければならない。中国や日本から学んできた様にフランスからも学ぶべきは学んだ。”と語っている。このいいものはどんどんと吸収して力にしてしまうという姿勢が全てのパワーにつながっていると思う。そして変に影響されていない独自の文化だ。ただのアジアではない、中国でもない、フランス色(食)、アメリカ的文化、全てをいいとこ取りした小さな巨人がベトナムだ。この街を楽しむにはひたすらにシクロがお勧め。街中がシクロとホンダ・スーパーカブの洪水(ホーチミンは人口60万人に対してカブが20万台・・・半端ないよ。) 信号機も交通ルールも無しに等しいのに事故は殆ど見かけない。そんなシクロで人のスピードで回りましょう。何日乗っていても楽しめる!!
我社には有力なベトナム情報局がある。芳賀淳氏である。彼は某・巨大電気メーカーのベトナム支局長(局員はたった一人だったらしいが・・・)を勤めたまさに企業戦士。そしてベトナム・ストリート情報はKGBもCIAも歯が立たぬと業界ではいわれている。”ベトナム・ウォーカー”なる雑誌が出来たら初代編集長は芳賀氏以外にはいないであろうといわれているツワモノである。レストランのヒット率(推薦してくれた店が本当に美味しい)は99,7%を達成。ベトナム滞在中の5年間は仕事もしないで何してたんだろうと思うほどに知り尽くしていた。
ベトナムという偉大な小国は成田からホーチミン(旧名称をサイゴンという)まで6時間、香港から北のハノイが2時間、ホーチミン・ハノイも国内線で2時間、南シナ界沿いにS字型に細長い形をしている。その東西の文化、食の違いが関東、関西みたいな違いで面白いので一読を。 [特集・あまり役に立たないベトナム北南事情] 芳賀淳レポート。(カッコ内は波田談) ・シクロの高さと幅が違う・…シクロとは自転車の前に人が乗るキャリアーがついた乗り物。まさに町の大切なタクシーにかわる交通機関、一時間やとって100円程度。何故だか北南でサイズが違う。 ・アオザイ(あの綺麗な女性の民族衣装)の生地と厚さが違う…(芳賀は触ったんだなぁぁ。これにみんなヤラレル!!。誰でも清楚な女学生になっちゃう!!) ・言葉が違う・・・北の発音のほうがクリアである ・税関の厳しさが違う・・・北が圧倒的にゆるい、北が首都ハノイ。(何か悪いもん持ちこんだのかぁぁ??) ・緑のヘルメット帽を被っているやつがハノイは多い・・・社会主義っぽい金の星付き。 ・ねーちゃんがハノイの方がきれい ←重要・・・・・(いや、どっちも良いよ) ・ハノイのうどん・フォーは、かなり生臭い ・ハノイは寒いし湿度も高い ・流通しているビールが南部と北部で違う ・道路を行き交うバイクとかの速度が違う・・・・北の方が全てのスピードがのんびり。 ・北の人のほうが顔つきがキツイ・・・・性格は似たようなもん ・北には華僑がほとんどいない ・大使館のあるのは北なので、基本的に偉そう(だからか、味は洗練されている気がする) ・北の方が様々な点でゆるい。灯台下暗し(もとくらし)と言うか、わざとそうしていると言うか・・・・・サイゴンへの対抗意識。 ・ハノイ以北は犬を食用にする。サイゴン以南は蛇を食う。(波田はどっちも断じて食っていない。本当だぁぁぁ!!。芳賀氏は知らない。) ・ 歴史が違う、ハノイ1000年・サイゴン200年(ハノイは古い西洋的な建築物が相当に残っている。サイゴンは近代的ビルが沢山。やる気はサイゴン)
食の深さは相当なモノだ。宮廷料理的なモノもあるのだが、残念ながら食ったことはない。中部のフエなる昔の都では食えるとのこと。いつか食べて見たいなあ。しかし、別コーナー(波田啓次郎の勝手でしょ)でこれから紹介する定食屋、フォー屋(ラーメン屋)、そして高級なレストランと全てに感動の美味しさだ。中華、西洋(フレンチ)の影響を受けて昔からの食材が素晴らしい合理的な料理となって皆に愛されている。きっとまた行ってしまうんだろうなぁぁ。