場所は北海道のニセコ近くの倶知安町(クッチャン町)である。クッチャンとはアイヌ語で”地のはて”を意味するかどうかは定かではないが街並みは淋しい。その街の何処が中心だかわからない中心地に今回紹介の”寛松”がある。
ここのホルモン鍋が、素晴らしく美味い。夏場でも夢に登場するほどに強烈な美味さなのだ。初めてこの店に行くと店主のオバちゃんから伝授される方法は至って簡単。この熱した鍋に、ごま油をダラァァ~とたらして、そこに新鮮なモツを投下!。上には野菜をテンコ盛り、豆腐も乗せる。煮立つまでひたすら待つ!。火が通ったら少し辛めの味噌を豆腐にのせて混ぜて食う!!。ひたすらに食う!。その後はモツを追加すればヨロシイ。水も入れないしスープも無いので濃厚そのものの味なのがたまらないし、作る上でのコツなんて何も無いのに本当に美味い。そしてこの調理器具としての”鍋”の美しさに魅了されたのだ。これはこの店のオリジナルなのだが、どう見たって”鍋”には見えない。ピニンファリーナかジュージアローがフェラーリのデザインをする傍らデザインしたかと思う程に鍋界では珍しいスポーティーかつエレガントなフォームである。
この鍋が道端に落ちていたら、それは車のホイルキャップ?、イタリア製の照明器具のカサ(シェード)?、フリスビーに変る新たな金属製の飛び遊び道具?、中華鍋の取っ手の取れたフタにも見えるなあ?。とにかく薄さがシンプルで美しいのだ。薄いということは良い事で携帯に便利なので旅行カバンに忍ばせてホノルルの海岸で《モツ鍋》を簡単に楽しめる。またアタッシュケースに入れて会社に持っていってお昼休みに《モツ鍋》なんてのもイキなこともできてしまう。持って歩いていたら防災上も大変に便利ではないか!。そうだ、暴漢に出会って逃走する悪人をフリスビーみたいに飛ばして一撃して武器として活躍!、実はそいつは重罪を重ねた凶悪犯で逮捕に繋がり警視総監賞獲得なんてことも夢ではない!。テロリストに襲われるガイジン女性をナベブーメランで弾頭から守り、その勇敢な行動からガイジン女性と恋におち、実はその女性はアラブの小さい石油産出国の王女さまで、見事結婚してアナタは王位継承者となり大富豪の仲間入り・・・。横断歩道を渡る老人に襲いかかる猛獣、いや、そんなことは無いから、こうしよう。老人が転びそうになって丁度そこに運悪く穴が開いていてその鍋のおかげで怪我に至らずに済み、たいそうその老人は喜び”そちに褒美を遣わせよう”と水戸黄門っぽくなってきたが、お礼に紀州の山を三つ頂き、あなたは100年後に山林王として名を馳せる・・・・・とにかくヒトに夢を与える素晴らしき便利この上ない鍋です。そうだ!、キーホルダーにしたら絶対に無くさないし落としても物凄い音で知らせてくれるゾ!。とにかく美味しい鍋なんだ!。
そしてジンギスカンも素晴らしく大規模なナンとかビール園のとは、ベンツとベンキの違いだ。北海道をジジジッッンと感じる素晴らしい店です。その鍋が欲しい~~!。(業務連絡です。ノサカケヒロム君ヨロシク!。)
- 寛松(ひろまつ) ホルモン焼と成吉思汗(ジンギスカン)専門店
- 店主は松井寛氏で少年時代の通称がヒロマツであったと想像するが誰にもわからない。
- 北海道倶知安町北ニ西一 電話 22-0464
- 死ぬ程に飲んで食っても4000円はしない。というか記憶が無いがそんなモンの安心価格。