シンガポールでの数日目、もう旅は終盤戦で”明るい食事計画”は無事に遂行して平和な気分だった。食いたいものは食ったという小さな満足感をブチ壊す一枚のメモがぁ!! 旧友ミスターK氏からの情報だった。(当然、このミスターKの情報はハズレが無い事で情報信用率は5A―1を獲得。)彼はシンガポールで1番のチキンライスを食ったかとの挑戦的問いかけだった。あのねぇ、ちょっと言葉選んでもらえないかなぁ!!だいたい、シンガポール中のチキンライス食ったことがあるわけ!!??なにを基準にシンガポール1番と決めるわけよ。(とは口には出さなかったが・・・・この言葉は正直、聞き捨てならないのだ。)
約10数年前にシンガポールに初めて来たときに、普段は絶対にそのまま信用なんかしない某”H”グルメ冊子の特集で”誰しもが認めるシンガポールナンバーワンのインド料理の店”という紹介があり、そこまで言うなばと友人8人で乱入しトライ。これは正真正銘の素晴らしい店で二日連続でメニュー全品食い倒して大満足という経験があったのだ。(この店のエピソードはいまだに語り継がれている笑い話だ。)その極ウマのインド料理店”オマールカヤム”は何故か無くなってしまった。いったい何処に行ったのかナァ。主人は大男でゲイだったから恋の道に走ったかぁ・・・誰か知っていたら教えて欲しい。国際指名手配店に認定しておこう。
ということで情報に基づいてダウンタウンはマクスウェルフードセンターというホーカーズに向かう。(このホーカーズというのは地元庶民が愛する屋台村。かつて屋台を引いていたホーカーズと呼ばれる行商人達が政府の方針で交通や衛生面から一ヶ所に集められたのが始まり。街のいたるところに在る。)シンガポールは多くの女性が仕事を持つので外食率が高く、また多民族国家なので様々な種類の料理の屋台がでている。中華系に限らずインドのカレー店、中華お粥、タイ料理、マレー料理、飲茶系、様々な麺類など、迷いに迷うであろう。オレなんか何から何まで試しに食いたくて気が狂いそうになったゾォ。しかし迷わずK氏推薦の”天天海南鶏飯”(テンテンハイナンチキンライス)に直行!しかしそこには衝撃的事実がぁ!・・・祭日で休業していた。トホホホホォ・・・しかしメゲる事無く他店を散策。席を決めてから、まず長蛇の列を目指して興味と食欲がわく店のお奨め品全制覇を志した。最初の”興興鶏飯”のチキンライス、なかなかイケル!。
店名と売り物が同じ”黒胡椒又焼麺”は抜群の食感な麺と濃厚なスープ、そして主役のチャーシューが絶品、その後、大人気だった”東風發(ハイナニーズ ボンレスチキンライス)”のチキンライスを食った。なにせ指先確認発注が基本だが長い列に並んでいるオジサンに質問したら親切に入門的セット(チキンライス、骨なし蒸鶏、スープのセットで2,5ドル、円換算で約175円)を注文してくれて食ったが衝撃的に美味かった。生姜タレ、ブラックソースが絶妙。(沢山のマスコミに取り上げられている名店らしかった。)うぅーん!恐るべしシンガポールの屋台村。しかし”天天海南鶏飯”を食わずしてチキンライスを語ってはいけないと思う。あぁ人生に宿題が残ってしまった。
シンガポールなんてもうこの先十年位は来ないかナァなんて思っていたが・・・・・K氏、次回の情報は早めに頼む!今、後ろ髪を引かれながら帰りの機内で”天天海南鶏飯”のチキンライスを想っている。
- シンガポール マクルウェルフードセンター(ホーカーズ) Maxwell Rd. 中華街から程近く。
- 100店以上の店がひしめく。中華系のうるさい客に鍛えられ名店が多いそうだ。地下鉄タンジョン・バーガーから徒歩8分。