市場は楽しい。東京は築地、京都は錦、大阪は堺であろうか。パリでもミラノでも市場を覗くと住んでいる人々が見えてくる。沖縄の胃袋は那覇の公設市場である。ココに来ると沖縄人・ウチナンチュウーが何を食べてそんなに明るく元気に陽気に、そして長寿ができるのかがわかるのである。その市場は那覇のど真中の国際通り脇にある。特にこの沖縄の公設市場には発見がある以上に驚きがある。通常ナイチャー(沖縄県以外のヒトをそのように沖縄人・ウチナンチューは呼ぶ。)は悲鳴、驚嘆、嗚咽、衝撃のレンチャンとなる。ということで今回はその沖縄の食の中心地の公設市場のご案内。公設市場は魚コーナーと肉コーナーがある。
では 検証その① 魚売り場の色 魚は保護色が通常と思うのが既成概念かぁ。クロ、白、グレーあたりが築地的配色。しかしここではカラフルな赤・青・黄色・黄緑にマリンブルーと並ぶのだ。ハッキリ言ってオレは食欲には結びつかない。しかし沖縄ウチナンチューはヨダレなんでしょうね。
検証その② 肉売り場には・・通常、豚の頭は肉屋には売っていない。そして誇らしげにディスプレイなんてことはない。悪魔払いの呪いなのかとおもう。沖縄人は豚が大好物であるし、またその油は長寿の秘訣といわれている。豚は特に余すところ無く平らげ、食べない部分は”泣き声”だけと言われている。
そして検証その③ 普通の乾物屋の店先に乾燥ヘビは無い。というかソンな物が店先に並ぶ事はない。ここには乾燥した蛇が二種類あった。トグロ状にクルクルしているモノと真っすぐな一本になったモノ。それはお持ち帰りに便利なトグロ巻きと収納に便利な一本型なんだって。結構、唖然とした。(滋養強壮に効果絶大だって。)検証その④ やたらに貝類がデカイ。沖縄の海では貝も発育良好となるのだろう。 ということで”食べ物ビックリ・チャンピオン大会”を開いたら間違いなく全国一位だ。(逆に本州の市場に来たらとても地味な不味そうな色合いに見えるのかなあ。きれいな色で美味しいものってそんなに見当たらないもんね。) なんだかゲテモノっぽく表現をしてしまい本当に失礼この上ないと思うが、出来上がった食べ物の美味さは格別だ。
なんとこの市場の二階が食堂になっていて、買った食材をもってあがると、そこで調理してくれるのだ。買いたて!出来立て!で食いましょう。ちゃんと食べる物を決めて買わないと気がつくと両手に意味不明というか脈略のない食べ物で大変なことになる!! 沖縄に行ったら絶対にお奨めの観光スポットです。お店のオバちゃん達が本当に元気いっぱい!! こんな食材が長寿をよぶんだなぁ!
- 那覇 公設市場
- 那覇国際通りのほぼ真ん中、三越デパート向かいに平和通りの入り口アーケード街がありそこから公設市場に入れる。一時間もあれば全て見られるサイズ。しかしその濃厚な商品構成に関心する。