サンタモニカの定食屋事情

サンタモニカの定食屋事情

アメリカにも定食屋に相当する店はある。何かを食おうかと目的を持って行くのではなく、腹が減って行ってから何を食おうか考えるという手の店だ。ここでも正しい食べ方というものがある。まず、店の前には新聞を販売する自販機か必ずあるから、英語が読めるとか読めないということに関係なく買う。どうしても買いたくない人は、古い新聞を調達して題目とか日付けを見られることが無いように小脇に抱え、さて準備はできた。これで誰が見ても地元民。まずはカッコから・・・・。(話しかけられるのが恐怖な人はフランス語かスペイン語の新聞を買おう。何故か日本語新聞はあわない。)

大体にそのタイプの店には勤務年数26年みたいな、その店を仕切るオバチャンがいる。これが大体にデブであるが、ここサンタモニカに限っては超健康志向のヘルシー文化の中心地。だから例外的にこの場を盛り上げるべく”デブチンオバさん”は残念ながら居ない。この店にいたのは役者志願っぽい爽やかヒトクセ風の店員Aと元不良系フェロモン出しまくりの女店員B。これが”味出し効果”に一役かっている。波田は初めてこの店に行ったのは20年前、しかしそれから店内改装どころか模様替えすらしていない。別に営業努力を怠っていると言う事ではなく、そんな必要はないのである。この店の真正面はサンタモニカ海岸。10分も北上すればマリブビーチ、南下すればベニスビーチにレドンド、ハモッサと続きサーフィン文化が根付いた街が連なっている。従ってここら辺の地元民は気取る事もなく気軽に美味しいモノが腹イッパイ食えれば最高!!。店に来ている客も原液じゃない現役サーファー、レジェンド風サーファー、近所の大学教授、一夜を共にしたカップル、引退したインテリビジネスマン、たぶんゲイのカップル・・・が和やかに食事をしていた。

サンタモニカの定食屋事情

さて肝心なメニュー。大きく分けると卵料理(30種類)、ハンバーガー(20種類)、サンドイッチ(20種類)、スープ、サラダ(10種類)とデザートという大充実。残念ながら全メニュー制覇はしていないが、毎回食っている本日のスープ(今回はメキシコ風チリスープ)とアボカドバーガー、BLTサンドの美味さをすれば押して知るべしというかんじ。週末のブランチ・タイムは特に楽しい店内だ。偽(ニセ)アメリカ人の第一歩は、それらしく朝食を食うところから・・・・・・・。キャリフォルニアの朝がグッとパワーアップして楽しくなります。

  • パトリックス・ロードハウス(PATRICKS・ROADHOUSE)
  • 106 ENTRADA Drive,SANTAMONICA, CALIFORNIA,90402
  • TEL 310-459-4544
  • サンセットBlvdをハリウット、ビバリーヒルズ方面から西(海)に向かって海と当たった道が P,C,H(Pacific Coast Highway),そこの交差点のワンブロック左(南)側の海沿いの店。
  • 一年中平均して気候の素晴らしい所なので外のバルコニーがお勧めです。 朝9時から夜は早い時間。行くなら朝がいいです。お値段は・・・・・・安い。