Facebookというのは便利なモノだ。(時々、不便だけどね)秋にローマを訪れていた。その時にローマでの楽しい時間をFacebookに書き込んだら友人が素敵な情報を教えてくれた。彼女は某有名出版社の高級旅行系の雑誌の編集者で相当に鋭く世界中を廻っている女性なのだ。そんな人からの情報に興味わかない奴なんている!?(ちなみに他にも元・JALの国際線スチワーデスと友人のイタリア料理研究家などから書き込みいただいた。)そんな人からいただいた情報はどうでしょう?
そんな素敵な情報が舞い込み、その日の同じスケジュールを過ごす予定の大人5人の行動は全て変わったのだ。 まずはレストラン・ジャーナリストが足しげく通う店・・・その触れ込みの一言『ローマで一番美味しいカルボナーラが食べたくありませんか!?』そんなモン、食いたいに決まってるだろ!!(笑) その店の名前はロスチオーリ。調べたら朝の8:30から営業が始まり、夜は20:00まで。レストランにして見たら相当に変わった時間帯だ。(ここは看板的には”ENOTECA(酒屋)”と言うくくり。様々な食材、そしてワインを持ち帰り用に販売してついでにレストランも併設をというスタンス。)
さて、12時半に予約して行ったけど人はまばら。(イタリア人は夜も遅い代わりにランチのスタートも遅いのです。) かなり間口の細いお店に入ると、圧巻という感じのガラスのショーケースがドドーンと続く。中にはかなりの種類のチーズやハム、プロシュートなど様々なお惣菜が所狭しとディスプレイされている。見ているだけで夢が広がり心が豊かな気分になる。 早々にイタリアのスプマンテ(発泡性ワイン、いわゆるシャンパンのイタリア版)を注文してメニューを見る。正直、イタリア語はわからないので(だいたい英語は話せる。)店員さんにオススメを聞いたら、まさに”旬”なモノを教えてくれた。
前菜にはアーティチョーク(野菜)のマリネ、王道はプロシュート、そして水牛のチーズ、モッツアレラとプラータなるチーズはなんとも形容しがたい食感なモツァレラみたいなモノ、季節的には白トリュフ、6グラム1ユーロと言われて高いのか安いのかわからず注文。オススメのパスタにかけてもらった。そしてもちろん、お約束は”カルボナーラ”日本で良く、生クリームなんか入れるインチキ店もあるけれど、あえて”これはホンモノ!”というモノを食うと実に濃厚で美味しい素晴らしい味と食感であった。パンチエッタ(ベーコン)の香ばしさと塩分具合は特に日本ではありえない濃厚さ。とにかく素敵な体験でした。 我々の食事が終わる頃には、店内にはビジネスマン、昼からデートの大人、不倫の40代の男女(オレの想像)かなりのグルメ好きとしか思えない人々でイッパイ!
そして永遠にダラダラと飲んで食っている。日本のサラリーマンみたいな早食いしている人なんて一人もいない。食材や料理、店員さんの対応もスゴいけれど、何より店に来ているお客さんの雰囲気は実に”イタリアン”だったのが感動した。
- ROSCIOLI (ロスチオーリ)
- enoteca Roma,via dei Gubbonari21/22
- 電話 06 687 5287
- www.salumeriaroscioli.com
- ENOTECAはワイン屋(酒屋)の総称である。