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広島の名物“中ちゃん”乱入記

最近の悲願であった広島の名物・鉄板焼き屋の“中ちゃん”に乱入した。
昔、何回か広島に行った時に運良く入れたが、その後、何度来ても満席で
客は居心地良すぎて出る様子もまるで無く、仕方無しに諦めること数回。
なんと表現をしたらいのであろう・・・・ここの居心地の良さは・・・・。
中ちゃんは保健所、それを統括する厚生労働省、また市の建物を管轄する建設庁や
市役所の土木建築課、警察関係、そうそう消防関係にも相当に幅を
利かせているに違いない。
そうでなければこの店の存在は考えられない。

最初に言っておくが、興味本位、好奇心でだけでこの店を訪れるのは止めておいたほうが良い。
何故ならば人としての通常、持つところの衛生的基準値、価値観を
持ち込んだら・・・・・衝撃となるであろう。
店はことごとく汚いし、不潔だし、天井には冗談みたいだが、何故だか
穴が開いて隣のビルの看板が見えているし、そこから隣のビルのカラオケの音が、
漏れるのではなくてダイレクトに聞こえてくる・・・・
改装工事も大掃除も無縁。
将来的には予定も設備投資も考えてはいない。
昔はAМ製品が置いてあったが、逆にイメージ悪いナァと思った。
まず二十代の世間知らずな女の子なんかを連れて行ったら・・・・・・
結果は恐ろしいぞぉ。
さて”中ちゃん”はここに店を開いて37年の歳月が過ぎたと聞いた。
その居心地の良さはナンであろうか。
オレは誰かと飲んでいるときに、自分以上に飲んで酔った人間を見ると
酔いが冷めるという現象があるのだが、どうもここの店主の中ちゃんを
見ていると同じような現象で、オレも飲むとこんななのかなぁと思うと、
いくら飲んでも酔えないという状況になるのだ。
とにかく名物店主の中ちゃんは本当の泥酔か泥酔を装っているか、
いつもホロヨイを越えて泥酔している。
元々はどこかの有名ホテルのシェフだったと聞くが、それは確認出来ていない。

さて、この店の料理は鉄板焼きなのだが、そのオリジナルのアイテムは
『うにクレソン・バター焼き』『モツ煮込み』『たん焼き』などがある。

うにクレソンたん焼き

それぞれの食事は本当に美味しくて、なんの酒にもビッタシの料理だ。
全ては”火”を通しているから大丈夫と思いたい。
フランスパンも鉄板で焼いてくれるのが何とも美味い!
中ちゃんは大きな鉄板のスミッコだけを使って器用に料理する。
飲み物はビールから焼酎、日本酒、ワインと幅広い。
まぁ酔えば何でも良いのだ。
なんだか本当に不思議な気分になる店です。

中ちゃん  鉄板焼き
広島県広島市中区弥生町6−8
電話 082−243−6067
銀山町から徒歩5分

中ちゃん

《実はこの名店“中ちゃん”の御主人は最近死去され、その志を受け継いだ人々が
同じ名前、同じ店の場所で営業していた。
そして隣も吸収合併して大きくなっていた。
昔よりはずっと入れる店です。
なんと“予約”も受けてくれている。
相変わらず向かい側にはソープ女子寮が!!》

三軒茶屋のプライド!5っ星の居酒屋!赤鬼!

三軒茶屋という街をご存知であろうか。位置で言えば東京の山の手地区の入り口。渋谷から国道246を直進して三宿界隈で瞬間、山の手地区に突入したかとおもいきや三軒茶屋に突入する。東京の家賃の上昇はここから始まり、下げもココから始まるという程に、値段に対して敏感な街だ。そしてその懐の深さはすごい。 おそらく東京で屈指の外食産業激戦地域だ。

東京の外食産業で言われるのは”三軒茶屋で成功したら何処でも成功できる!”という例えを聞いた事がある。 お気に入りのビストロに、上等なフレンチ、餃子専門店、定食屋、有名なイタリアンに鉄板焼き、ホルモン専門店、高級おでん屋に格安おでん屋、ワインバー、 そうだ! 和食&イタリアンという不思議組み合わせの店も三軒茶屋だ。 深夜まで営業のうどん屋や蕎麦屋もここにある。インド料理にパキスタン料理、もうとにかく”世界の縮図”的な街が三軒茶屋だ。わかりやすく言うと三軒茶屋は山の手地区にある下町。ということで激安から高級(ミシュランに載るような超高級店はないけど。)までオンパレードなのだ。

今回、紹介する居酒屋”赤鬼”は抜群の評判の店だ。 美味い、居心地が良い、店員さんのカンジがいい、酒の種類が激しく多い、要するに最高の居酒屋の求められる全ての条件がパーフェクトに揃っているのが”赤鬼”と思えば間違いは無いと言う程に完全な店なのだ。 様々な人々と”食”の情報交換をするけど、ここの店を悪く言う人を聞いた事が無い。(予約が取れないと文句は聞く!(笑))さて、この店だが料理には特徴は無い。というのは”ウリ”の料理があるのではなく、一年中、要は”旬”のモノを取り扱っているだけ。

三軒茶屋のプライド!5っ星の居酒屋!赤鬼!

季節感も無くなった昨今に、ひたすらその季節の”旬”だけを扱う、そんな居酒屋なのだ。 だから注文してハズしたモノには出会った事は無い。 ”正直””誠実”という言葉に相応しいモノを扱っている。 従って、この店を面白おかしくなんてどうしたって書けない。どうしてこんな当たり前の真っ当な事が、世の中の店には難しい事になってしまうのだろうか。と、ついつい真面目なレポートにならざるを得ないのが辛い・・・・でも本当に幸せな店ですョ。言いたくなかった・・・・

三軒茶屋のプライド!5っ星の居酒屋!赤鬼!

  • 名酒居酒屋 赤鬼    店主 滝沢暁
  • 世田谷区三軒茶屋2-15-3 電話 03-3410-9918(ヨイハククットイッパイ) 好きだなぁ!
  • 営業時間 月~金 17:30~22:30(LO)
    土   17:00~23:30(LO)
    日・祭日 17:00~23:00(LO)
  • http://www.akaoni39.com

王道の居酒屋 札幌”百仙”

最初に断言するが、この店はちっとも面白みは無い。実はこの店を紹介しようと過去に何回も原稿を書き始めていたけど、面白く書きようも無いし、この店に通って『あぁ、面白い!!』なんて思った事は無い。 という程に平凡だ、従って、一緒に行く仲間や相手で全く変わるのだ。良く考えたら、ごまかしの無いそんな店こそ、いつまでも皆から愛される店なのだ。

王道の居酒屋 札幌"百仙"

居酒屋の定義・・・いい居酒屋とは何であろう。当然に値段はリーズナブルで明朗会計。料理でいうならば、何という”ウリ”がある訳ではなく、”旬”のモノがいつも食べられる店ではないであろうか。この店は、もう少し気どりを入れたり、それなりの作りにしたら”割烹””料亭”なんて名前には十分に変えられる。 そして酒の種類が豊富である事は当然。御主人の日頃からの情報収集と、コレクションがなければ、なかなか安定供給させて美味しい人気の酒を揃えて在庫するなんて出来ない事なのだ。そしてサービスは可も無く、不可も無く、店の雰囲気も可も無く不可も無く、音楽は民謡でもなくジャズでもなく、どちらかと言うと無音が正しい。照明もスポットライトも無ければ、ハロゲンや間接照明も無い、蛍光灯そのまんま! 立地も駅前でもなく、辺鄙(へんぴ)な場所でもない、最近は大手の大規模な形態の店を”居酒屋”と呼ぶが、この大手の大箱の店の居酒屋と、ハダのお気に入りの”元祖・居酒屋”は明らかに一線を画す。

王道の居酒屋 札幌"百仙"

旅をしながら、ブラリとこんな店を訪れてカウンターに座って、御主人と少し話をしながら、旬のモノでも注文して、お気に入り、またはお薦めの日本酒でも注文して(イケネっ!ビールを注文するのを忘れてた。サッポロ黒ラベル、またはエビスね!)グビッと飲んで少しつまんで、店の雑音を聞きながら、美味しいお酒をまた味わって・・・・少しホロ酔いして去る(泥酔や長居は禁物。とにかく禁物にしよう!)『オヤジさん、美味しかったよ。ゴッソさん!!』なんて旅人が似合う。こんな店では決して愚痴をこぼしたりバカ騒ぎはしてはいけない。 そんな奴は”大手居酒屋チェーン”に行きなさい!バカみたいに騒ぐ奴、オマエも”大手居酒屋チェーン”に行きなさい。ココはオトナが静かに飲む場所です。 おつまみは当日、お店で選べばバッチリ。しかしシシャモがオス♂メス♀別だったり(明らかなる味の違い!)地魚は当然に激美味い。実はここは札幌の超有名な寿司屋さんの大将が店を閉めてから通う店!美味いんです!!

王道の居酒屋 札幌"百仙"

  • 炭焼きの店 味百仙  札幌市帰宅北7条西4丁目 宮澤工業ビル地下1階 716-1000
  • 札幌駅裏口を背にして斜め前の雑居ビルの地下の一番奥。

ハリウッド的・大物居酒屋”よし八”

本当に不思議な異次元空間だった。世にも不思議な空間だ。 2001年宇宙の旅・・・いやターミネーターかなぁ。場所は2025年のロサンジェルスだ。日本文化は世界に浸透して世界中で日本家屋とか日本の生活が、現在の日本人が欧米カブレした生活をしているかのごとく、日本の生活様式をガイジンが楽しんでいる。しかし、やはりアレンジされた日本風アメリカ生活なのだ。

ハリウッド的・大物居酒屋"よし八"

外人は”ワビぃサビぃ”と意味不明に言いながらハシを使って和食チックなモノを食べている。考えてみたら日本人がそれなりにイタリア生活やアメリカ生活をアレンジして正しいが間違っているかもわからないままに普段の生活となったように、ガイジンがニホンジン生活を謳歌しているのだ。・・・・・という程に、ここの場所は奇異である。ここは薄明るい商店街。外から見たら、どちらかと言えば沖縄的な店というよりは、どこにでもある田舎の居酒屋だ。しかし入店した瞬間にブッとんだ。飛びまくった!どんどん飛んだのだ。 クルクル飛んだのだ。なんと言っていいかわからないのだけど、衝撃だったなぁ。

ハリウッド的・大物居酒屋"よし八"

店内を見渡すとお客は全員ガイジン。おっニホンジンもいたぞと思ったら日系アメリカ人だった。 この店が不味い、バセイの居酒屋ならいざしらず、メニューは当然に充実。そしてここのオーナーはハンパじゃない世界中のセレブとつながっているのだ。(皆さんのお楽しみの為に店内の壁に誰の写真がはってあるかは公表しませんがド肝を抜かれるのは間違いない!!) そしてメニューを見た瞬間に目が点!! 若かりし頃のタイガーウッズとツーショットが写っている!

ハリウッド的・大物居酒屋"よし八"

メニューにある 料理は本当に幅広く普通の居酒屋的メニューから始まって、名物はなんといっても”ロール寿司”だ。(この手のアメリカで大ヒットのロール寿司の考案者らしい。) そのアレンジも幅広で”北谷巻き”(北谷は近所の美しい海岸。そこの夕日をイメージ・・・・・海老、マサゴ、アボカド、キャビア、クリームチーズ ”ラブロール”・・・ブランデー、クリームチーズ、アボカド、マサゴ、マグロ、はまち ”寿司天ぷらロール”・・・想像を超える。試食あれ!(1981年にここの店主がアメリカで開発して全米に、世界に広がったとある。)

ハリウッド的・大物居酒屋"よし八"

“スパイシー鉄火” ”ハンビーロール”・・魚天ぷら、海老、マヨネーズ、アボカド、貝 ”アラスカ巻き”・・サーモン ”そして定食は ”よし八にぎりセット” ”さむらいセット” ”神風セット” ”カサブランカセット” とネーミングも様々。 相当に色々と食い倒したが、それも美味しかった。アメリカ人から見た日本の居酒屋がここにあり!

  • 居酒屋・割烹 よし八
  • 沖縄県 北谷町桑江590-3   TEL098-936-2359

居酒屋”パパゲーノ”、薄目で見たら超幸せな夜。

居心地良く酒を飲める所が”居酒屋”である。ヒトには居心地が良い場所というものが必ずある。ボクの自宅ならば書斎のデスク。キッチンのスツールも何故か相当に居心地が良い。デッキの木の長椅子も快適だ。あなたにとっては何処であろう!?。今回、紹介の”居酒屋パバゲーノ”は何故かモーツアルトのオペラから名前を引用している崇高な店である。そしてボクにとってのお気に入りの近所の居酒屋だ。なのに居心地はあまり良くは無い。まず、バカ明るいのだ。蛍光灯がガンガンについていて昼間みたいだ。それはハッキリ言って落着かない。だからその店ではなるべく薄目で酒を飲む。(他人から見ると怒っているかガン飛ばしてるか、はたまたド近眼かと勘違いされる程度。)そして音響的にはシーズン中は野球中継ガンガンなのだ。そんなに気に食わないなら行かなければ良いと考えるのがシロウトさんなんだなあ!!。

居酒屋"パパゲーノ"、薄目で見たら超幸せな夜。

ここの店の食物がとにかく美味いのである。波田は焼酎に開眼したのもこの店である。(なんと品揃えは1種類しかない!)基本は大皿料理といえば分かりやすいが最初に注文する際に必ず最後のゴハンモノを考慮して発注計画をたてなくてはならないのだ。この店の仕上げを飾る”フィナーレ炭水化物・その1”・・・・鯖寿司(バッテラ)。ここのバッテラが素晴らしいシメ具合なのに酢を使わずに柑橘類で〆ている(らしい)。サイズも形も素晴らしいのだ。通常、鯖寿司は棒状になっているがこの店では大き目のお握り状となっている。酒飲んで最後にこれを食うと完全に仕上がり、昇天の域に入るのだ。(我が家の3軒トナリに俳優・仲代達也氏が住んでいるが完全にこの鯖寿司のトリコとなっている。あのシブイ姿でよく鯖寿司を嬉しそうに食っているのだ。・・・当然に薄目を開けて・・。最後を飾る”フィナーレ炭水化物・その2”はなんと”カレーライス”。カレーライス・・・勿論、どこにでもあるカレーライスとはワケが違う。見た目には学生食堂で提供されるカレーライスと大差ないが・・・コレ以上は説明が出来ないが、とにかく美味い。たぶんインド人も納得だろう。このカレーはきまぐれで作っていて定番アイテムではないので、メニューにあった時には食うのが正しい。とにかく、毎日違うホワイトボードに書かれた品目も健康指向で野菜をふんだんに使ったヘルシーな品々。夏でもある”おでん”も美味い。トマトのおでんも最高に美味かった。何ツーですかねぇ。”今夜は気楽に美味いモンでも食って飲むかぃなぁ・・!。”という日ならば最高の居酒屋です。ただしくれぐれも薄目でね!。

居酒屋"パパゲーノ"、薄目で見たら超幸せな夜。

  • 居酒屋”ぱぱげーの” 世田谷区玉川3-13-5 第5明友ビル1階
  • 電話03-3709-4040
  • ニコタマ(二子玉川駅)前の高島屋南館と本館の間を入り商店街の手前、上を国道246の高架が走る角を左折。左側にラーメン屋を見ながら58㍍先の左側。黄色い看板です。駅から238㍍、2分45秒。(パパゲーノはモーツアルトのオペラ”魔笛”に出てくる正体不明の鳥人間)

金田酒大学にみる日本の教育の未来。 自由ヶ丘の名店”金田”

場所は自由ヶ丘の駅裏である。いや正確には金田の裏に自由ヶ丘駅がある。65年近く前(昭和11年創業)から飲み屋”金田”は存在するのだ。ここは別名”金田酒大学”と呼ばれていてオジさん達からものすごい慕われているのだ。

金田酒大学にみる日本の教育の未来。 自由ヶ丘の名店"金田"

広辞苑によれば大學とは最高の学術をさずけ、また研究する学校とある。わが国の昔、大法令で制定された貴族の子弟を教育する設備ともある。そう、酒道は学問である。そうかぁ、オレが高校生ごろからコツコツ続けていた飲酒は学問だったのだ!!。ドウリでその努力が身を結んでいるかのように美味しい酒を飲み続けているではないか。 結局、文部化学省の定める所の”大學”とは関係なく、最高学府としての権威はなにもない。しかし酒から学ぶものは多いと酒飲み・波田は自負している。酒がなけりゃとても話せないなんてこともあるし、酒でイキナリ饒舌にナル奴も沢山いる。(泣く奴は困るね。)別にラリるとか泥酔が目的ではなくて美味しい酒を楽しい仲間、好きなヒトと、時々一人でチンみりと飲むのはイイモノである。そしてこの名店・金田は居酒屋というか飲み屋、いや料理屋かぁ、割烹にも思える。とにかく庶民相手の気楽に美味しく食えて飲める店である。しかし店員さんはどうもサービス精神というものがナイに等しい。それは私が常連でないからかもしれないが、それにしても素っ気無いを越していて自動販売機とタメを張る素っ気無さである。まあ、この値段で立地条件(不動産の心配までしてしまった!。)ならサービスを期待してはイケナイのかな!?。

金田酒大学にみる日本の教育の未来。 自由ヶ丘の名店"金田"

どうも常連化していないと聞き込み調査が出来ていないので想像の域だが、金田は兄弟姉妹の家族的経営だと察するのだ。(顔が似すぎている。そして店員さんの動きを見ていると主従関係ではない血縁関係にしかありえない阿吽の呼吸を感じるのだ。)またまたどうでも良い話しになってしまった。とにかく、この店は知っていたら重宝間違いなしですよ!。大手チェーン店で飲んでる騒ぎ好きな連中とは一線を画す上質で品のあるお客にまみれて酒談議はいかが!!。メニューは基本的に日替わりで表示されていますので行ってみましょ!!。コスチューム的にはスーツというか少々、シワが入って疲れたスーツがヤッパリ似合うかなあ。

  • 金田 東京都目黒区自由ヶ丘1-11-4  03-3717-7352
  • 東急、東横線、自由ヶ丘北口下車、改札出て右にガードをくぐりスタバを左折、6~7軒目の左側です。
  • オーダーすべきはその日のお薦め。定番的居酒屋メニューが一つ一つ、一味違った美味さです。大声で騒ぐと退出を命じられるので静かに落着いて酒を愛でましょう。せいぜい飲んで食って4000円程度。

鍋物界の重鎮・・・壮大なる石狩鍋 居酒屋”マルミツ”

冬の食卓といえば鍋物というのは”お約束”である。ただ鍋と一言で言ってもあまりにも幅広く、そして好みも様々である。人間の好みでヤセ型、ポッチャリ型、ペチャパイ、巨乳、曝乳、美人好み、ブス好み(間違いなく世には存在する。)聡明な女がスキもいれば少々足りないっぽい子が好みという人も存在するのだ。だから鍋物にも、そんな様々な好みあって当然なのである。(まったくワケのわからない理屈で読みなおした自分が恥ずかしくなったゾ・・・。)鍋物も多種多様で昔からあるトラディッショナルな水炊き、トリ鍋、鴨鍋、シャブシャブ、すき焼・・・最近だとイタリアン鍋(トマトソースのスープでイタリアンな素材を鍋物として食する。)とかミゾレ鍋(大根オロシに鶏つくね・・・)、また創作的なモノも色々と登場している。波田にとってのキング・オブ・ナベは”牡蠣の味噌鍋”であろうか。いやいや、鶏の水炊きかなぁ~!?。大体に好みの鍋を一つ上げよなんて究極の選択というか”パパとママのどっちが好きだい??”と子供に質問するくらい酷なことだろう。しかし、鍋物界の王道を行く鍋、名前的にもっとも壮大にして興味深いのがご存知”石狩鍋”であろうか。

鍋物界の重鎮・・・壮大なる石狩鍋 居酒屋"マルミツ"

石狩鍋の定義・・・北海道は石狩地方方面で捕獲および採取された素材をぶち込んで煮る・・・・だけであろう。しかし鍋の素材、名称は数有れど、こんなに壮大な名称で”漠然”とした鍋を越える物は鍋モノ界には存在しない。そう,石狩鍋は壮大なる”漠然鍋”なのである。 ここは北海道の札幌から2時間にある留寿都(ルスツ)高原である。スキー・スノーボードプレイヤーにはすこぶる人気のルスツ高原にとても快適なルスツ・リゾートホテルがある。その近所(ホテル正面玄関から127㍍)にあるのが”居酒屋マルミツ”である。しかし高級リゾートに隣接しているとは思えないホッタテ建築様式を取り入れた外観にも、ベニヤ板バリの店内にもナンの魅力もオーラも感じられない。しかし肝心の”お味”は満足度200%越えだ。約75人(無理やり)が座れるお座敷のみの店で店内の壁にお品書きが沢山張ってあるが、その殆どは解読不可能。ただ、謙虚で笑えるのが”店主は年だし素人出なので仕事が遅いからいっぺんに注文はしないでね。待っててね”と書かれている。この店の任務は”安く楽しく北海道の珍味を提供”(波田が勝手に決めた店の役割)。当然、石狩鍋はお約束で毎回、うならせてくれる食材がぶち込まれて幸せになります。タラに鮭、蟹、ホタテ、アサリ、海老、つくね、ハマグリ。そうだ!、前回はウニまで入っていたぞ!!。そして様々な野菜が入っている。従って毎回中身が違うので何時行っても味が違う!!。いつも美味い!!。そんな豪勢な材料から出たダシはお見事で最後のオジヤなんて究極です。値段は交渉アリですからどうぞ相談してください。

鍋物界の重鎮・・・壮大なる石狩鍋 居酒屋"マルミツ"

前回のスノボーツアーの際にこの店を貸しきって大宴会!!。刺身、蟹、煮魚、焼き魚、そして石狩鍋で酒持ち込みオッケー(隣りがコンビニなので各自、飲む酒を持参。)で4000円という破格でした。参加者全員大満足の夜になったのは当然でした。ホテルの気取ったメシもいいけど、やっぱり北海道はコレでしょ!!。

  • 刺身居酒屋マルミツ 北海道虻田郡留寿都村字泉川143-1 0136-46-2168
  • 入店後に”オヤジ”(名刺の肩書きにオヤジとある。大沼光春氏)に相談しましょ。親切に相談のってくれます。絶対の満足を提供してくれます。

今夜も最高、天国に近い小料理屋! 仙台の”富久むら”

居酒屋とは何であろうか。大体にして小料理屋、居酒屋、イッパイ飲み屋なんて全て自分でネーミングをしている。スナック、料亭、和風レストラン、定食屋、大皿料理屋、居酒屋、小料理屋、その上最近では和ダイニングとか・・・誰か市役所の人が検査にやってきてお宅の店のコンセプトは割烹ですねとか定食屋ですねなんて言われるわけではない。しかし、新しい店の発見のパトロールで良くアリがちなのは入ってみたら看板に偽りアリというヤツがある。料亭だぁ、割烹だぁといえば料金は当然に高いが出すものは高級食材フル出演で料金も当然、高いことは想像もつくが・・。

今夜も最高、天国に近い小料理屋! 仙台の"富久むら"

イタリアンの本場では明らかにリストランテ、トラットリア、タベールナ、ピッゼリア、バールは違うもので値段、サービス、料理もそれに準じているが、日本のカテゴリー分けは複雑怪奇この上なく消費者混乱作戦で参ってしまう。さて、ここは仙台の繁華街、国分町に物凄い快適な店がある。富久むらは1階がカウンター席のみで7~8人、二階が座敷だが全然、お店というよりは主人の生活観は無いが住まいみたいな空気だ。なんだか親戚の料理好きなオジさんの家に遊びに来てゆっくりしているという感じで飲めて食える。店に入った瞬間にカウンターに座る客が全員、”良く来たねえ~~”という目で見てくれるのも素晴らしい。

今夜も最高、天国に近い小料理屋! 仙台の"富久むら"

この店はコレが傑作に美味いということではなくて、通って食うほどにその時折の美味しいモノを出してくれるのだ。だから、メニューは無い。(と思う。いやあったかもしれない。)初めてこの店に行った15年前(丁度、この店が開業した頃、でも当時から風格というか心地良いボロさがあった。)、タコの生(湯せんしていない本物の生!)はまるでヒラメのようなコリコリがあって抜群。その少し前まで生きていた新鮮さと希少な久保田の粋壽(すいじゅ・日本酒です。)が当時の波田の日本酒ブームに火を付けて痛風街道まっしぐらをさせた感動の宴だった。先日行ったときは、ウニの殻のまま蒸した物と魚のあら煮が抜群だった。当然の日本酒は仙台の地酒、”一の蔵”で泥酔。今までに三十回以上は通ったが毎回、完全燃焼の泥酔状態になっている。正直、仙台に仕事に行って、ついでに”富久むら”に通っていたのが、今では”富久むら”に行きたくて仕事を作っているのだ・・・・・・。オレの人生、勝手でしょ!。

今夜も最高、天国に近い小料理屋! 仙台の"富久むら"

  • 富久むら(たぶん小料理屋、いや居酒屋?)
  • 宮城県仙台市青葉区一番町4-7-6
  • 電話022-225-0637 要予約

“東京のケージローさんに聞いた”と言おう。別に点数は付かない。オーダーは一言”美味いもん食わせて・・・あんまり金ないけど。”でオッケーです。値段は至ってリーズナブルです。酒なんて”一升瓶置いて行って飲んだ分払う方式”の良心さ。飲んで食って4~5千円位。雑炊系も完璧。とにかく任せましょう!!。 余談ですが、波田啓次郎の近々の夢は伊豆、下田で民宿なんだけどホテル以上の施設という”オーベルジュド・ミンシュク”というメチャメチャに快適で安くて主人が我がままで、時々、客にも用事を言いつけるような新スタイルな空間を作ることに情熱を燃やしています。その際はヨロシクお願いします。だって、快適な場所で安くて美味くて楽しかったら文句ないでしょ!!。そんなシンプルな満足を提供できるオーベルジュド・ミンシュクをヨロシク。(オーベルジュはフランスの料理が美味しい小さな宿泊施設です。)